【PICK UP】Children of Covid 01

【PICK UP】Children of Covid 01

閉ざされた日常に無垢な心が描くもの

Lula JAPAN issue 12でユーモラスなストーリーを撮り下ろしてくれたフォトグラファー Bex Dayの新作シリーズ「Children of Covid」を紹介していく連載企画。
コロナウイルスが子どもたちに与えた精神的影響に着目した今作は、ドキュメンタリーとファッション写真の手法を組み合わせ、閉鎖的な日常に描かれたもう1つの現実を切り取っている。

純粋な心が伝える真っ直ぐな想いを、瑞々しいヴィジュアルと共に胸に刻んで。

Amelia

こんにちは、Bex Day!
コロナウイルスが私にどんな影響を与えたかを伝えたいと思う。
コロナの影響で学校に行けなくなり、必要な教育を受けられなくなった。

友達や家族に会えないのもつまらない。
もしも1日中家の外に出られるとしたら、友達や家族に会いに行き、コロナ禍でどう過ごしているのか聞きに行きたい。
友達や家族に会いに行ったり、色々な場所に行くことができなくて寂しい。
コロナがストップし、時間が戻ればいいのに。
そうすればコロナによって亡くなる人もいなかった。

私のお気に入りの場所はレストラン。どんなレストランも好き。
先生や友達に会えていた学校が少し恋しい。

連絡を取り合える友達は何人かいるけれど、全員の電話番号は知らない。
オンライン学習をしていても、クラスでZoomはしていない。
先生と顔を合わせて勉強できないのは辛い。

ロックダウンについては、コロナウイルスが良くなることを願うばかり。
大人になってからの夢は、特にない。

by Amelia

Eleora and Eliana

パンデミックが起きて私たちは学校で学ぶことができないけれど、ずっとハッピーでいようと努力してきた。

コロナウイルスのせいで友達や家族に会いに行ったり、レストランに行ったり、友達と誕生日を祝ったり、好きなことを自由にできない。

もしも1日だけ外出できるとしたら、公園みたいに楽しめるマクドナルドに行きたい。
ロックダウンが始まってから、私たちはInstagram用(@powertwins_2)に元気が出るムービーを録ってきた。
それらには辛い思いをしている人たちを励ますような、ポジティブなメッセージを込めている。

ロックダウンのおかげで私たちは自信を持って話すことができるようになり、家族との時間をもっとたくさん過ごすことができるようになった。

by Eleora Okonma and Eliana Okonma

Adil

学校、友達。
ロックダウンの中での私の生活は、たくさんの授業がなくなり、学校での時間がなくなり、とても大変。そして恐怖もある。
きっとロックダウンの前に学んだたくさんのことを忘れてしまう。

オンライン授業は全然同じものじゃない。
わからないことを先生に聞いても、十分に理解できない。

私は戦争の時代が子どもたちにとってどんなに厳しい日々だったことか、そしてその怖さはわかっていると思う。
その時に比べたら、私は家族との時間を楽しめている。

友達と外で遊んでいた以前の生活が恋しい。
早く自由になれる日が待ち遠しい。

ロックダウンについて想いを伝えられるチャンスを、有り難う。

by Adil

Photography and Casting by Bex Day
Styling by Bex Day and Adam Winder
Hair and Make up by Tommy Taylor




Bex Day:
ロンドンを拠点に、Vogue ItaliaやAnOther Magazine、Dazed and Confused、Vise、i-D Magazine (UK/DE)、The British Journal of Photographyといったファッション誌で活躍をする女性フォトグラファー。
人間性や社会性に主眼を置き、フィルムカメラを通じてユーモアに満ちたコンセプチュアルな世界を描く。
「Children of Covid」の他に、外出が制限された生活の中でセルフポートレート写真を撮り溜めた「Seesaw」プロジェクトを発表。
www.bexday.com

A female photographer based in London and works for fashion magazine such as Vogue Italia, Twin Magazine or Puss Puss Magazine.
She focuses on humanity and society, and express the humorous worldview thought original approach.
She has also released new ongoing project titled “Seesaw” which is based on self-portrait in light to the current pandemic.

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