【PICK UP】Children of Covid 02

【PICK UP】Children of Covid 02

閉ざされた日常に無垢な心が描くもの

ロンドンベースのフォトグラファー Bex Dayの新作シリーズ「Children of Covid」を紹介していく連載企画。
コロナウイルスが子どもたちに与えた精神的影響に着目した今作は、ドキュメンタリーとファッション写真の手法を組み合わせ、閉鎖的な日常に描かれたもう1つの現実を切り取っている。

純粋な心が綴る真っ直ぐな想いを、瑞々しいヴィジュアルと共に胸に刻んで。

Casper and Jasper

まだ私や家族には、ロックダウンとコロナウイルスによる影響はあまりない。
ただ、自分の行動は少し大人になったと思う。

毎週末ロンドンへコミックを買いに行っていた日々が恋しい。
最近は、ゲームをして楽しい時間を過ごしている。
学校が恋しいと思うことはない。自宅学習の方が好き。

ロックダウンで友達はできたが、祖父母を訪ねてキスすることはできない。
スケートボードをしたいけれど、怪我をすると困るので今はしていない。

by Casper Chatfield



コロナウイルスは私に毎日走る機会を与えてくれて、もっと健康になった。
学校にいる時は緊張する瞬間が多いけれど、リラックスして行動できるように変化した。
もしも1日だけ外出できるとしたら、ロンドンの都心部に行きたい。
おばあちゃんに会いたい。

今の夢は、もう1度ニューヨークに行くこと。
何故なら、好きな場所だから。

学校は恋しくないけれど、良い先生もいるからたまに学校に行きたくなる。
最近では友達と一緒にFortniteというゲームで遊んでいる。
オンライン学習は、より多く勉強できる時間があるので良いと思う。

良いところ:よりリラックスできる。
マイナスなところ:おばあちゃんたちに会えない。
大人になったら何をしたいのかはまだ分からない。

by Jasper Chetfield

Darcey

コロナウイルスのせいで、友達や家族に会うことができなくなった。
悲しくて退屈。

もしも1日中外に出られるとしたら、遊園地に行きたい。
今はスケートボードやトランポリンをして時間を過ごしている。
妹のことは大好きだけれど、たまに邪魔をされると怒ってしまう。

学校で友達や先生と一緒にいた時間が恋しい。
オンライン授業は、学校にいる時ほど楽しくない。

ロックダウンの唯一好きなところは、家族とより多くの時間を過ごせること。
大人になったら、演技もできるモデルになりたい。

by Darcey Castle

Joshua

友達がいない、体育もない。
そんなことはどうでもよくて、1週間目が始まった。
テレビを見たりした。

1週目は大喜び、2週目になるとすぐにつまらなくなった。
私は退屈、あなたも退屈。
みんなが時間を持て余している。
家にいても、外に出られない。

2ヶ月目に入った。
電子機器が新しい故郷。
待って、待って。
今シーズンもサッカーはないし、退屈との戦い。
もう悪夢のようなおうち時間はこりごり。

by Joshua Yosepa

Photography and Casting by Bex Day
Styling by Bex Day and Adam Winder
Hair and Make up by Tommy Taylor




Bex Day:
ロンドンを拠点に、Vogue ItaliaやAnOther Magazine、Dazed and Confused、Vise、i-D Magazine (UK/DE)、The British Journal of Photographyといったファッション誌で活躍をする女性フォトグラファー。
人間性や社会性に主眼を置き、フィルムカメラを通じてユーモアに満ちたコンセプチュアルな世界を描く。
「Children of Covid」の他に、外出が制限された生活の中でセルフポートレート写真を撮り溜めた「Seesaw」プロジェクトを発表。
www.bexday.com

A female photographer based in London and works for fashion magazine such as Vogue Italia, Twin Magazine or Puss Puss Magazine.
She focuses on humanity and society, and express the humorous worldview thought original approach.
She has also released new ongoing project titled “Seesaw” which is based on self-portrait in light to the current pandemic.

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