【PICK UP】Children of Covid 04

【PICK UP】Children of Covid 04

閉ざされた日常に無垢な心が描くもの

ロンドンベースのフォトグラファー Bex Dayの新作シリーズ「Children of Covid」を紹介していく連載企画。
コロナウイルスが子どもたちに与えた精神的影響に着目した今作は、ドキュメンタリーとファッション写真の手法を組み合わせ、閉鎖的な日常に描かれたもう1つの現実を切り取っている。

純粋な心が綴る真っ直ぐな想いを、瑞々しいヴィジュアルと共に胸に刻んで。

Ashlee, Billie and Frankie

私はまだ学校に通っているし、コロナの影響はそれほど受けていない。
友達に会いたいし、お姉ちゃんのお家にお泊まりしたい。
最近はビデオゲームの「Fortnite」でたくさん遊んでいる。
1日に2時間もやってるの。
それは私にとっては多すぎるくらい。
ロックダウンが終わったらすぐにでもお姉ちゃんのお家に行って、パーティーがしたいな。

by Ashlee



ロックダウン中は退屈で、今までよりももっとイライラしてる。
お姉ちゃんたちが恋しいし、おばさんやおじさんにも会いたい。
Ticktokをたくさんやって絵を描く練習もしてる。
私は絵を描くのがどんどん上達しているってお母さんが言ってた。
大人になったらアーティストになりたい。
だから毎日絵を描く。

by Billie



パンデミックになって1番恋しいのはスイミング、それから乗馬。
前は映画に行くのが好きだった。
ビーチに行くのが待ち切れない。
お母さんの友達がイギリスのマーゲイトに住んでるの。
私はまだ学校に通っているけれど、新しい子犬のSugarと遊ぶ時もある。
大きくなったら美容師になりたいから、姉妹たちを練習台にしているところ。

by Frankie

Jake

ロックダウンが始まった時、実はあまり深刻に考えていなかった。
何故かって、学校に行かなくて良かったし、自分のことはすべてお母さんと一緒にできるから。
でも新たなロックダウンではオンラインの授業が始まって、何人かの先生と、それからあまり好きじゃない先生とも勉強しなきゃいけない。

コロナのせいでもう2度とユースクラブに行けないし、今は何もかもがつまらない。
いとこの家に行けないのが1番辛い。
いつかロックダウンが終わったらスイミングか映画に行きたい。

クリスマスに映画「Wonder Woman(邦題:ワンダーウーマン)」の新作を観に行く予定だったけど、その前にBoris首相が新しいロックダウンを発令して、もう本当に頭に来た。
最低なのはいつもルールが変わるところ。
ロックダウンのせいで気分は最悪。だって何もすることがない!

僕はチック症があるんだけど、それも最近どんどん悪くなってきてあまりよく眠れてない。
学校の再開はまだ難しいと思うし、正直楽しみでも何でもない。
さまざまな活動をして外に出かけていたパンデミック前の生活が恋しいよ。

僕は外にいるのが好きだし、木に登ることが大好き。
大きくなったら爬虫類について何でも知り尽くしている爬虫両生類学者として働きたい。
みんなが外に出かけて楽しめる日が1日でも早く来ることを願っている。

by Jake Ashby

Photography and Casting by Bex Day
Styling by Bex Day and Adam Winder
Hair and Make up by Tommy Taylor




Bex Day:
ロンドンを拠点に、Vogue ItaliaやAnOther Magazine、Dazed and Confused、Vise、i-D Magazine (UK/DE)、The British Journal of Photographyといったファッション誌で活躍をする女性フォトグラファー。
人間性や社会性に主眼を置き、フィルムカメラを通じてユーモアに満ちたコンセプチュアルな世界を描く。
「Children of Covid」の他に、外出が制限された生活の中でセルフポートレート写真を撮り溜めた「Seesaw」プロジェクトを発表。
www.bexday.com

A female photographer based in London and works for fashion magazine such as Vogue Italia, Twin Magazine or Puss Puss Magazine.
She focuses on humanity and society, and express the humorous worldview thought original approach.
She has also released new ongoing project titled “Seesaw” which is based on self-portrait in light to the current pandemic.

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