【PICK UP】Children of Covid 06

【PICK UP】Children of Covid 06

閉ざされた日常に無垢な心が描くもの

ロンドンベースのフォトグラファー Bex Dayの新作シリーズ「Children of Covid」を紹介していく連載企画。
コロナウイルスが子どもたちに与えた精神的影響に着目した今作は、ドキュメンタリーとファッション写真の手法を組み合わせ、閉鎖的な日常に描かれたもう1つの現実を切り取っている。

純粋な心が綴る真っ直ぐな想いを、瑞々しいヴィジュアルと共に胸に刻んで。

Teja

パンデミックで私の人生は変わった。
今まで簡単にできていたことが恋しい。
こんな状況では友達に会えないし、授業もダンスもできない。

生活が大きく変わったと思う。感謝する機会も多くなった。
親戚や友達、先生に会えないのがどんなに悲しいことか。
外で楽しむ趣味もなくなった。私は家の中に閉じ込められたまま。

けれどようやく友達に会えるようになってきたし、公園に行ったり、おばあちゃんにも会いに行けた。
それから大好きな人と毎日を一緒に楽しんでいる。

学校からは何も得られなかったけれど、ロックダウンの間は家族と愉快に過ごせた。

by Teja

Willow

私はコロナウイルスに怒りを感じている。
とにかくこの状況が早く終わって欲しい。
ものすごく退屈だし、宿題に集中できない。

ホリデーにはプールがある島に行って、ココナッツが食べられるといいな。
家族に会いたいし、一緒に誕生日パーティがしたい。
昨日夢を見たんだけど、ドラゴンとユニコーンと一緒に遊んでたの。
今までで最高の夢だった。

学校に行きたいし、水泳のレッスンも受けたい。
もう長いこと行けてない。
お絵描きをしたり、おもちゃで遊んだり、それから愛犬のWinnieと一緒に遊んだりしながら時間を過ごしている。

大きくなったら考古学者になりたい。
お庭で穴を掘るのが大好きだし、そこからずっと昔のものを見つけるのがとても楽しい。

by Willow Chase

Gabriel

コロナウイルスのせいで友達に会えない。
もしも1日家から出られるなら、大好きな家族と一緒にビーチに行きたい。

こんな状況のせいで学校には行ってないけれど、オンラインで授業を受けないといけなくて、
それが結構厄介。

てんかんを患っているから、学校ではDuff先生がたくさん助けてくれた。
Duff先生に会いたいな。
ロックダウンの良いところは、両親と一緒にいられること。
それから料理もたくさんできる。

大きくなったらシェフになりたい。それか、木になりたい。

by Gabriel

Photography and Casting by Bex Day
Styling by Bex Day and Adam Winder
Hair and Make up by Tommy Taylor




Bex Day:
ロンドンを拠点に、Vogue ItaliaやAnOther Magazine、Dazed and Confused、Vise、i-D Magazine (UK/DE)、The British Journal of Photographyといったファッション誌で活躍をする女性フォトグラファー。
人間性や社会性に主眼を置き、フィルムカメラを通じてユーモアに満ちたコンセプチュアルな世界を描く。
「Children of Covid」の他に、外出が制限された生活の中でセルフポートレート写真を撮り溜めた「Seesaw」プロジェクトを発表。
www.bexday.com

A female photographer based in London and works for fashion magazine such as Vogue Italia, Twin Magazine or Puss Puss Magazine.
She focuses on humanity and society, and express the humorous worldview thought original approach.
She has also released new ongoing project titled “Seesaw” which is based on self-portrait in light to the current pandemic.

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