ホンマタカシは、東京の郊外や都市部、その周辺の風景、そしてそこにいる人物のニュアンスを写真で描き、故郷である東京を優しくも思慮深い言説で探る。

これまでに多くの写真集を刊行しており、1999年には代表作であり傑作と言われる「東京郊外 TOKYO SUBURBIA」と同作に伴うプロジェクトで、第24回木村伊兵衛写真賞を受賞した。

作品集「17」は、絵画や彫刻、インスタレーション、パフォーマンスといった多岐にわたる作品を生み出す2006年生まれのアーティスト 霊樹を広範に撮影したフォトエッセイ。

霊樹は東京と鎌倉をベースに活動し、2022年に開催された初個展「Untitled」をはじめ、アートスペース 4649の「Group Show」や、2023年に開催されたagnès b. galerie boutiqueの「『elective affinities』展 Part I」といったグループ展にも参加している。

今作は、ニューヨークを拠点とする出版社 DASHWOOD BOOKSとホンマが初めてコラボレーションした1冊であり、今秋には同出版社と、同じくニューヨークの出版社 SESSION PRESSとの2社共同刊行による、日本の文化人を撮影したポートレート作品集「Portrait of J」が発売予定となっている。

気鋭のアーティストを写した、瑞々しい作品集。
豊かな感性に包まれた、等身大の姿に魅了されて。



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【“17” by Takashi Homma】
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