スペインに生まれ、オクラホマ大学で写真を、バレンシア工科大学でファインアートを学んだ後、バルセロナ自治大学でフォト・ジャーナリズムの大学院学位を取得したCristina de Middel。
2012年に自主出版した、アフリカ人の宇宙飛行士を育成する計画を題材としたフィクション作品「The Afronauts」が国際的な注目を集め、現在は国際的な写真家グループ Magnum Photosの会長を務めながら第一線で活躍する。

ブラジル出身のBruno Moraisは、母国とメキシコを行き来しながら、主に長期的なドキュメンタリープロジェクトを制作。
個人的な活動に留まらず、ブラジルのいくつかのコミュニティにおいて、教育ツールや社会変革の手段として写真を広めるアクションを積極的に行っている。

両者のコラボレーションによる今作は、自然の描写を通して人間の生活や神話、政治的感情の極限を探求する写真シリーズ。
ブラジルのバイーアを舞台に、アーティストの自宅や周囲の森林 マタ・アトランティカのジャングルで捕獲された野生動物や家畜を中心に展開されていく。
それらの動物たちは印刷されたコラージュ、アーカイブ写真、鏡面や日用品などさまざまな介入と共に映し出され、こうした実験的な要素を通して、写真表現に対する認識への疑問と再考を鑑賞者に促す。

さらに、ブラジルの哲学者 Fabiano Lemosによるテキストが提供する批評的視点は、人間と自然の関係、特に政治的、経済的権力に直面した時の潜在的な表層性と偽善に光を当てている。

被写体同士の相互作用を通し探究する、自然と人間の緊張関係。
多様な視覚的側面が、環境と社会の現状についての熟考を誘う。



SUPER LABO
superlabo.com



【Cristina de Middel + Bruno Morais “Boa Noite Povo”】
PRICE：￥8,800
AVAILABLE TO BUY FROM：superlabo.com/products/boanoitepovo-cristinademiddel-brunomorais