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Interview|Christelle Kocher

Interview|Christelle Kocher
クリステル・コーシェが捧げる、
世界中の女性たちに向けたオマージュ

エレガンスとスポーティなディテールの絶妙なバランスや、フレッシュなクリエイションが注目を集めるブランド「KOCHÉ」のデザイナー Christelle Kocherが緊急来日。

2014年のデビュー以来、色褪せない独特のクリエイションを発信し続けている「KOCHÉ」。
世界中を旅し、常にファッションへ情熱を注ぎ続けるエネルギッシュな彼女にその魅力を語ってもらった。





−まずはじめに、最新コレクションについてお聞かせください。

今回のコレクションは、“UNITED HEARTS OF KOCHÉ”をテーマに制作しました。
世界中の女性たちに捧げるオマージュとして。
さまざまな国のことを考え、私が訪れた場所、訪れていない場所もイメージして、異なる国の文化や多様性をピースに落とし込みました。

例えばこのドレスでは、たくさんの柄をミックスしています。
日本やモロッコ、オーストラリアのタトゥーから着想を得たプリントや、ポルカドット、アフリカンな柄など。
その他のピースでも、1つの国の文化にフォーカスするのではなく、さまざまな国の要素を織り交ぜています。






世界中すべての国の国旗をあしらった着物コートも気に入っています。
また、フットボールのユニフォームに使われているテクニカルなポリエステル素材を使用したチャイニーズドレスなど、幅広く制作しました。

私はフランスで生まれて、ロンドンでファッションを勉強し、その後はミラノやベルギー、ニューヨークやパリなど転々としていたのですが、常に異なるカルチャーに対して興味を持っていました。
現在の私のチームメイトも、ヨーロッパの方だけなく、日本や中国の方、モロッコの方、コロンビアの方などがいて、とても国際的です。
それぞれが異なった考えを持っているので、いつも対話を楽しんでいます。

私は今回のコレクションを通じて、世界中の国々を祝福するような、ファッションでポジティブなメッセージを伝えたかったのです。


−毎シーズン、それぞれユニークなロケーションでランウェイが開催されていて、
その独特なアプローチがまた注目されているかと思います。
やはり、ランウェイでの見せ方でもこだわりがあるのでしょうか。

はい。
毎シーズンアーティスティックディレクターと話し合いながら、私たちが伝えたいストーリーに合う場所を探索しています。

2016年に、東京の原宿のとんちゃん通り(原宿通り)でファッションショーを行いました。
とても印象深い出来事の1つです。


−なぜブランドの世界観の発信地の1つとして、東京を選んだのですか。

私はファッションの勉強をし始めた時に、たくさんの日本の巨匠からインスピレーションを受けました。
山本耀司や川久保玲など。
当時行われていた「YOHJI YAMAMOTO」と「COMME DES GARÇONS」のショーは、今でも記憶に残っています。

私は日本からたくさんのことを学びました。
なので、原宿でのファッションショーを通して、その恩返しをしたいと思ったのです。
日本の人々に私の世界観を披露して、同じような気持ちになってくれる人がいてくれたら、と。

原宿は、国際的にもサブカルチャーが集まるところとしてとても有名な街で、ヨーロッパでもとても人気があります。
ユースとクリエイティビティを象徴する場所としても適している。
そのファッションショーは、ファッション業界の人だけに関わらず、すべての人に向けて行われました。
とにかく日本で刺激的な何かを行いたかったのです。
来年の3月にもスペシャルなイベントを開催する予定です。


−ランウェイのモデルもユニークな方が多いですよね。
キャスティングにもこだわりがあるのでしょうか。

はい、キャスティングにもとても力を入れています。
instagramで探して、他の国から呼んだり。
個性のあるモデルが好きなので、常にアンテナを張り巡らせています。
instagram以外でも、街で気になった子がいれば声を掛けたりもします。

最新コレクションでは、総勢で62名キャスティングしました。
私のコレクションでは、1ルックに対して1人のモデルです。
それぞれのモデルが持つ個性がルックとマッチし、その魅力を最大限に引き出してくれるのです。


−あなたが考える、「KOCHÉ」の魅力とは。

クチュールを、視覚的にストリートウェアやスポーツウェアといったアティチュードに落とし込んでいるところ。
また、ジャージ素材にラミネート加工を施すなど、革新的な素材にもチャレンジしています。
スポンテニアスでジェンダーレス。
伝統も大事にしています。


−今回の来日で8回目とのことですが、東京で好きな場所は?
訪れたら必ず行く場所などはありますか。

まず、日本に着いたら寿司屋に行きますね。
とてもトラディショナルな雰囲気で、盛り付けも美しいです。
寿司を食べた後は代々木公園を歩き、穏やかな雰囲気に癒されます。

日本のヴィンテージショップも素晴らしいです。
JANTIQUESや、下北沢のヴィンテージショップを探索したり。
HOOKED VINTAGEも良いですね。


−Lula JAPAN最新号のテーマが「黒」なのですが、
あなたが「黒」と聞いて連想するものは?

黒はシックな色でもあるし、暗い意味もあります。メンズっぽさもありますね。
カルチャー的な意味も多く含まれているかと思います。
黒については色々と学ぶことがありますね。




KOCHÉ
www.koche.fr

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