2026SS Collection Report|VIVIANO
異なる時代の記憶を重ねたモノトーンの世界
2026年春夏、東京を舞台に描かれるモードの物語。
Lula Japan Webが、気鋭ブランドの美学をまとった最新ルックをレポート。
今回は、「新しいロマンティックの形」を提示した「VIVIANO」のコレクションをピックアップ。
デザイナー Viviano Sueが手がけるファッションブランド「VIVIANO」。
今コレクションのテーマは、「Neo Romanticism」。
20〜60sのクチュールやヴィンテージの記憶を起点に、アンティークホワイトの室内着に宿る静謐さと親密さ、70sのレトロスポーツがまとうノスタルジックな軽やかさを融合。
異なる時代の気配を重ね合わせ、新しいフォルムとバランスを生み出した。
ランウェイを輝かせたのは、モノトーンで統一されたアイテムの数々。
そのアプローチにより、クチュールライクな構築や刺繍のひと針、ラッフルの揺らぎといったブランド独⾃のディテールがより鮮明に浮かび上がった。
コレクションについてVivianoは次のように語る。
「AIが普及した今、人間ができることを改めて考えました。そして、未だに素敵で人々が着続けているクチュールのように、私たちはこの先も残っていくものを作りたいと思ったのです。メンズウェアも手がけるようになり、再びウィメンズウェアを見直しました。今回は、ウィメンズが着用することで美しいスタイルに見えるフォルムを意識して製作をしています。今後もウィメンズとメンズは分けて展開していきたいと考えています」
そして、スポーティなルックにあしらわれた「1987」についてVivianoは、「デイリーウェアとしても着用できるものを作りました。『1987』は私の生まれた年ですが、それを理由に取り入れたわけではなく、『87』の形が可愛いと思いデザインに加えました」と話してくれた。