パリに戻ったGabrielleは、Marcel Carné、Jean Renoirといったフランスの映画監督と手を組み映画に関わっていく。
Jean Renoirの「La règle du jeu(邦題:ゲームの規則)」では、すべての女優の衣装を彼女が手掛け、フェミニンとマスキュリンの融合をデザインに落とし込んだ。
女優のJeanne Moreauは、「Les Amants(邦題:恋人たち)」や「Ascenseur pour l’échafaud(邦題:死刑台のエレベーター)」といった作品で「CHANEL」の衣装を選び、また私生活でも「CHANEL」を愛用。
Alain Resnaisが監督を手掛けた「L’Année dernière à Marienbad(邦題:去年マリエンバートで)」では衣装デザインを託され、時を超えたモダニティを表現する「CHANEL」のエレガンスが際立った。
さらにGabrielleは身にまとう衣装という形だけではなく、女優 Anna Karinaの名付け親となるなど、新時代の映画製作者や女優たちと友好的な関係を築いていった。