Yamazawa Eiko, Okanoue Toshiko, Ishiuchi Miyako

Top Photo:「彷徨」|1956|Collage © Okanoue Toshiko

Yamazawa Eiko, Okanoue Toshiko, Ishiuchi Miyako

写真作品が宿す、女性作家3名の精神

3人の作家を取り上げたグループ展「山沢栄子、岡上淑子、石内都 2021」が、The Third Gallery Ayaにて8月7日(土)まで開催中。

「What I am doing No.78」|1986|Silver Dye breach print © Yamazawa Eiko
「彷徨」|1956|Collage © Okanoue Toshiko

1899年生まれの山沢栄子は、20s後半のアメリカで写真を学んだのち半世紀以上にわたって活躍を続けた、日本における女性写真家のパイオニア。

中でもキャリア後期に手がけたカラー写真を含めたアブストラクトな表現は、当時の日本の写真界で異彩を放った。

写真を用いたコラージュ作品で知られる岡上淑子は、1950年からおよそ7年間というわずかな活動期間のうちにシュルレアリスムやモード界からの影響が窺える独特の作品を数々生み出しており、近年になって国際的にも再評価が進む。


写真界のノーベル賞と言われるハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど日本を代表する写真家の1人として名高い石内都は、長らく拠点を置いていた横浜から生誕の地である群馬県桐生市に2018年より移り、写真という媒体に改めて向き合い続けている。

現在、石内都展「見える見えない、写真のゆくえ」を西宮市大谷記念美術館で7月25日(日)まで開催中。

「絶唱、横須賀ストーリー#73」|1976–77|Gelatin silver print © Ishiuchi Miyako

The Third Gallery Aya の25周年を記念し開催される今展では、山沢、岡上、石内の作品が集結。

山沢からは代表作「What I am doing」シリーズの大型作品を中心に、最近発見されたヴィンテージプリントも展示される。
また、岡上からはコラージュおよび写真作品が、石内からは「絶唱、横須賀ストーリー」シリーズや「ひろしま」シリーズの作品が並ぶ。

さらに、芸術思想史を研究する大阪府立大学名誉教授 萩原弘子がそれぞれの作家についてのテキストを執筆したカタログも製作。


それぞれに時代と対峙し世界を構築した、表現者たちの共演。
写真を介して響き合う3つの声に耳を澄ませて。



THE THIRD GALLERY AYA
06-6445-3557




【25th anniversary exhibition "YAMAZAWA Eiko, OKANOUE Toshiko, Ishiuchi Miyako 2021"】
DATE:8月7日(土)まで開催中
※日曜、月曜休廊
※火曜はアポイントメントオンリー
※7月18日(日)、19日(月)、20日(火)は臨時オープン(12:00pm~5:00pm)
※7月27日(火)から展示替え
TIME:12:00pm~7:00pm
※土曜は5:00pmまで
PLACE:The Third Gallery Aya
ADDRESS:大阪府大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル2階
ADMISSION FREE
WEBSITE:thethirdgalleryaya.com/exhibitions/25thexhibition/

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