Online Gallery|CLOSE-UP

Top Left Photo:Ketuta ALEXI-MESKHISHVILI, HOLY SNAKE TEARS, 2020, Archival pigment print
Top Right Photo:Jay DEFEO , Untitled (detail), 1972, Gelatin silver print

Top Photo:Ketuta ALEXI-MESKHISHVILI, Heinrich-Heine Strasse (Aldi), 2019, Archival pigment print

Online Gallery|CLOSE-UP

世代をまたぐ、7通りのイメージ

写真や映像作品を手掛けた7名のアーティストにフィーチャーしたオンラインエキシビション「CLOSE-UP a focus on film and photography」が、パリとテキサス州のダラスに展開するギャラリー galerie frank elbazのウェブサイトで開催中。

Ketuta ALEXI-MESKHISHVILI, HOLY SNAKE TEARS, 2020, Archival pigment print
Ketuta ALEXI-MESKHISHVILI, Heinrich-Heine Strasse (Aldi), 2019, Archival pigment print

参加アーティストの1人 Ketuta Alexi-Meskhishviliは、現在はベルリンを拠点に活動するグルジア系アメリカ人の写真家。

デジタルとアナログを融合させた、複雑で実験的な手法により制作された彼女の作品は、被写体と撮影者、身体とイメージといったものの間にある境界の問題を提起し、視覚情報にとどまらない広大で神秘的な領域を描写している。

Jay DEFEO , Untitled (detail), 1972, Gelatin silver print
Jay DEFEO ,Untitled (detail), 1974, Gelatin silver print
Jay DEFEO , Untitled (detail), 1973, Gelatin silver print

戦前から戦後のアメリカを生きたヴィジュアルアーティストのJay DeFeoは、当時のアーティストや詩人、ジャズミュージシャンたちで構成されたサンフランシスコの歴史的なコミュニティ Beatの中心的存在として活躍。

今回その一部が公開されている、1972年から1975年にかけて制作された小さなゼラチンシルバープリントの作品群では、川床の輝く水とマットな砂、目の粗い紐で結ばれた光沢のあるプラスチックの小包など、自然物と人工物を織り交ぜたさまざまなテクスチャーの組み合わせを試みた。

Ari MARCOPOULOS, Alva Rogers, 1990, Silver gelatin print vintage
Wallace BERMAN, Untitled (Shuffle), 1969, Acrylic paint and verifax collage

その他にも、同じくBeatのムーブメントの象徴であるWallace Berman、権力構造が生んだ歪んだ歴史を可視化するJa'Tovia Gary、ヨーロッパにおけるパフォーマンスアートの先駆者 Tomislav Gotovac、アンダーグラウンドミュージックの活力を感じさせる写真作品やビデオアートを制作するAri Marcopoulos、中央および東ヨーロッパのネオアバンギャルドアートを率いたMladen Stilinovicと、さまざまな世代にわたる計7名のアーティストの作品がステートメントと共に公開中。


目まぐるしく移りゆく時代の中、生まれ続けるイメージたち。
三者三様の表現とともに、その背景に思いを巡らせて。



【CLOSE-UP a focus on film and photography】
WEBSITE:www.galeriefrankelbaz.com/533/viewing-room-photography-april-2020

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