2013年にパリから東京へと拠点を移し、海外誌を中心に活躍する写真家 Taka Mayumi。

本作品集は、2020年にコロナウイルス対策として発令された最初の緊急事態宣言時に制作した約2ヶ月間の作品をまとめたもの。
仕事も東京の街の機能も停止した中、Takaは毎朝外に出かけてはひたすら自由に撮影を行い、プリントを繰り返した。

あっという間に世界を恐怖で覆い尽くし、否応なく私たちの生活を一変させた出来事。
しかし緊急事態宣言が始まってすぐのある日、彼はこれまでにない自由を獲得し、自らの心が喜びに満ちあふれていることに気づいたという。

愛猫の起床と共に朝ごはんを食べさせ、誰もいない空気の澄んだ東京の街に繰り出す。
そして毎朝早くに欠かさず写真を撮りに行き、事務所の暗室に夕方まで籠って、夜は妻に夕食を振る舞う生活。
そんな完全に自由で初体験とも言える日々の幸せの一瞬一瞬が、彼の視点で記録された1冊となっている。

また会場で作品集を購入すると、希望者に有料で作家本人がポートレート写真を撮る撮影会も開催されている。

ありのままの素直な心情に向き合った、静寂の中の風景。
自由になれた日々の記録に、幸せの手触りを感じて。



FLOTSAM BOOKS
www.flotsambooks.com



【Taka Mayumi “ねこのしっぽと霊の首”】
DATE：12月24日（日）まで開催中
※水曜休廊
TIME：2:00pm～8:00pm
PLACE：flotsam books
ADDRESS：東京都杉並区和泉1-10-7
ADMISSION FREE
※ポートレート撮影料金は￥3,000
WEBSITE：www.flotsambooks.com
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