Miquel Barceló

Top Photo:ミケル・バルセロ《銛の刺さった雄牛》2016年 作家蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
Photo: ©André Morin

Top Photo:ミケル・バルセロ《漂流物》2020年 作家蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
Photo: ©David Bonet

Miquel Barceló

濃密なイメージが炙り出す、人間存在の根源

現代スペインを代表するアーティスト Miquel Barcelóの個展「ミケル・バルセロ展」が、東京オペラシティ アートギャラリーにて3月25日(金)まで開催中。

ミケル・バルセロ《雉のいるテーブル》1991年 作家蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: ©Galerie Bruno Bischofberger
ミケル・バルセロ《とどめの一突き》1990年 作家蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: ©André Morin
ミケル・バルセロ《漂流物》2020年 作家蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: ©David Bonet

1957年にスペイン・マジョルカ島で誕生し、絶えず変化を求めながら精力的に活動するMiquel Barceló 。

1982年の国際美術展「documenta 7」で国際的な場に登場して以降、マジョルカ島の他にパリやアフリカのマリ、ヒマラヤなど世界各地へ活動の場を広げ、それぞれの地の歴史や風土と対峙する中で制作を続けてきた。

絵画を中心に、彫刻や陶芸、パフォーマンス、舞台美術など領域を越えて広がるBarcelóの作品は、物質の存在感に海と大地、動植物、歴史、宗教といったテーマが結びつき、プリミティブな荒々しさや神話的・呪術的な力を秘めた中に、豊かな洞察と知性の裏打ちを感じさせる。

ミケル・バルセロ《銛の刺さった雄牛》2016年 作家蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: ©André Morin
ミケル・バルセロ《緑の地の盲人のための風景 II》1989年 作家蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: ©André Morin
ミケル・バルセロ《海のスープ》1984年 作家蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: ©André Morin

国内美術館初の個展となる今展では、巨大なスケールの絵画を中心に彫刻や陶芸、パフォーマンス映像などを加えた約90点を展示し、日本ではあまり受容が進んでいなかった彼の初期から現在までを紹介。

自然や宗教、歴史、風土との関わりから人間存在を炙り出すBarcelóの制作は、その根源への問いを投げかけると共に、絵画の未だ知られぬ力を語りかけてやまない。

ミケル・バルセロ《大蛸》2016年 作家蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: ©Agustí Torres

物質とイメージとの交錯の中で立ち上がる、人間という存在。
多様なフィールドで舞い踊る、画家の特異な想像力に思わず息をのむ。



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050-5541-8600




【Miquel Barceló】
DATE:3月25日(金)まで開催中
※月曜(祝日の場合は翌火曜)休館
TIME:11:00am~7:00pm
※入場は6:30pmまで
PLACE:東京オペラシティ アートギャラリー
ADDRESS:東京都新宿区西新宿3-20-2
ADMISSION:一般 ¥1,400、大学・高校生 ¥1,000
WEBSITE:www.operacity.jp/ag/exh247/

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