Masahiro Sambe

Masahiro Sambe

遺影を通して示される写真の多義性

写真家 三部正博による展覧会「PORTRAIT IN LANDSCAPE」が、SAN ROOM KYOTOにて9月23日(火・祝)まで開催中。

1983年東京都に生まれた三部正博は、写真家 泊昭雄に師事したのち、2006年に独立。
その後ファッション誌やカルチャー誌のエディトリアルをはじめ、アーティストのポートレート、美術や建築の分野におけるコミッションワークも手がけるなど、幅広い分野で活躍している。

本展は、三部が父親の死を機に撮り始めたライフワーク「ランドスケープ」の延長として、自身を含めた4組の遺影を展示するもの。
父の遺影として選んだ、妹の結婚式で写したよそ行きの写真は、時間が経つにつれて記憶の中にある自然体の彼と齟齬が生じ、違和感を抱くようになったと三部は語る。

「遺影」の在り方をより深い観点から考察した作品群は、一見するとありふれた風景写真でも関わりのある人にとっては思い出や意味を成し得ることを示していく。
受け手によってその印象が全く変わる写真そのものの多義性について、潜在意識を刺激し、深く想いを馳せる機会となっている。


平凡な風景と特別な記憶。
写真の本質が、新たな角度から切り込まれる。



SAN ROOM
sanroom.stores.jp/



【Masahiro Sambe “PORTRAIT IN LANDSCAPE”】
DATE:9月23日(火・祝)まで開催中
※9月18日(木)は休廊
TIME:1:00pm~7:00pm
PLACE:SAN ROOM KYOTO
ADDRESS:京都府京都市上京区室町頭町293-5
ADMISSION FREE
WEBSITE:sanroom.stores.jp/news/68a7eff2e6a77c158685ceb7

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