Kimura Ihei

Top Photo:木村伊兵衛 パリ(1954-55年)©Naoko Kimura
Top Photo:木村伊兵衛 ロンシャン競馬場、パリ(1954年)©Naoko Kimura

Kimura Ihei

写真と絵画に宿る、戦後パリの息遣い

報道写真やポートレートの名手として知られる写真家 木村伊兵衛の展覧会「木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり」が、目黒区美術館にて3月27日(日)まで開催中。

木村伊兵衛 パリ(1954年)©Naoko Kimura
木村伊兵衛 パリ(1954-55年)©Naoko Kimura
木村伊兵衛 ミラボー橋、パリ(1955年)©Naoko Kimura

1901年に東京で生まれ、1954年から翌年にかけて日本人写真家として戦後初めてヨーロッパを取材するなど、日本の写真界を牽引し続けた木村伊兵衛。

愛用の小型カメラ(ライカ)と開発されて間もない国産のカラーフィルムを手にパリを訪れた彼は、その地で写真家 Henri Cartier-BressonやRobert Doisneauらと交流し、古い通りや市場といった庶民の生活の場を数々撮影した。

木村がシャッターを切った場面からは、街角の生き生きとした光景や人々の息遣いなど、当時のパリの魅力が色鮮やかに蘇る。

木村伊兵衛 夕暮れのコンコルド広場、パリ(1954年)©Naoko Kimura
荻須高徳《サンマルタン通り》1960年、目黒区美術館蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 E4477

今展では、木村の作品の中でも異彩を放つカラーのスナップ写真131点を中心に、10〜50sにかけてパリ留学を経験した同館所蔵の画家たちの作品をあわせて展示。

写真と絵画という異なる技法により、彼らの憧れの場所であったパリの姿が色とりどりに表現されている。

木村伊兵衛 ロンシャン競馬場、パリ(1954年)©Naoko Kimura

下町としての和やかな空気から、幻のような黄昏時の情景まで。
表情豊かに人々を魅了する、華やかな戦後のパリを旅して。



MEGURO MUSEUM OF ART,TOKYO
03-3714-1201




【Mosaic Colors of Paris Captured by KIMURA Ihei and the Artists】
DATE:3月27日(日)まで開催中
※月曜休館
※ただし3月21日(月・祝)は開館、3月22日(火)は休館
TIME:10:00am~6:00pm
※入館は5:30pmまで
PLACE:目黒区美術館
ADDRESS:東京都目黒区目黒2-4-36
ADMISSION:一般 ¥800、大高生・65歳以上 ¥600
※中学生以下無料
WEBSITE:mmat.jp/exhibition/archive/2022/20220219-359.html

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