Naoki Ishikawa

Top Photo:Naoki Ishikawa “MOMENTUM”, 2021/2022, C-print, 90 x 73 cm © Naoki Ishikawa
Courtesy of the artist and Taka Ishii Gallery

Naoki Ishikawa

飛び込み台の若者と対峙する写真作品

東京生まれの写真家 石川直樹による個展「MOMENTUM」が、タカ・イシイギャラリーにて3月12日(土)まで開催中。

Naoki Ishikawa “MOMENTUM”, 2021/2022, C-print, 149 x 120 cm © Naoki Ishikawa Courtesy of the artist and Taka Ishii Gallery

人類学や民俗学に関心を持ち、辺境から都市まで世界各地のあらゆる場所を訪れながら作品を発表し続けている石川直樹。

ニュージーランドの原生林を撮影した初期作「THE VOID」や、日本の島々の風土を捉えた「ARCHIPELAGO」などその稀有な写真表現に加え、旅の記録を綴った精力的な執筆活動も高い評価を受けている。


今展では、石川が2021年の夏に香川県高松市のプールを訪れ、飛び込み競技に取り組む地元の青少年たちを撮影した新作シリーズ「MOMENTUM」より11点を展示。

徐々に日差しが強まる早朝から日中をはじめとして、空の様相が次第に移り変わる夕刻、そして陽が失われる夜と、刻一刻と変化していく光のもと、極地で使用してきたのと同じ中判カメラによって撮影が重ねられた。

Naoki Ishikawa “MOMENTUM”, 2021/2022, C-print, 90 x 73 cm © Naoki Ishikawa Courtesy of the artist and Taka Ishii Gallery

あらゆるスポーツ競技のうち、開始から終了までの時間が最も短いとされる中で美しさを競う飛び込みに挑む被写体に、シャッターを切る一瞬で画面が定まる写真というメディアを用いて対峙した石川。

さまざまシャッタースピードで捉えた写真群には異なる表情が生まれ、被写体のわずかな動きがブレとして写る一方で、肉眼では捉えきれない動きがまるで静止しているかのように固定化された。


また現在、石川の個展「まれびと Wearing a spirit like a cloak」がamanaTIGP にて3月19日(土)まで同時開催中。


たった一瞬で結果が決まる、飛び込み競技とフォトグラフィーの共鳴。
石川の手で視覚化された大小の「瞬間」が、新たなアプローチで写真の本質に差し迫る。



TAKA ISHII GALLERY
03-6434-7010




【Naoki Ishikawa “MOMENTUM”】
DATE:3月12日(土)まで開催中
※日曜、月曜、祝日定休
TIME:12:00pm~6:00pm
PLACE:タカ・イシイギャラリー
ADDRESS:東京都港区六本木6-5-24 complex665 3階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.takaishiigallery.com/jp/archives/26043/

【Naoki Ishikawa “MAREBITO: Wearing a spirit like a cloak”】
DATE:3月19日(土)まで開催中
※日曜、月曜、祝日定休
TIME:12:00pm~6:00pm
PLACE:amanaTIGP
ADDRESS:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.takaishiigallery.com/jp/archives/26048/

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