Manbo Key

Manbo Key

クィア・カルチャーに焦点を当てる台湾出身アーティスト

台湾出身のアーティスト Manbo Keyによる展覧会「居家娛樂|Home Pleasure」が、PARCO MUSEUM TOKYOにて6月9日(月)まで開催中。
あわせて、日本初となる写真集「Home Pleasure」も刊行される。

1986年台湾・台中に生まれたManbo Keyは、写真、映像、音楽など多様な表現を用いて、家族の記憶およびアイデンティティーを主題に据えた作品を展開するアーティスト。

彼は思春期、自身の父親の私生活や旅行、家族のルーツのある中国本土への憧れを示す映像などが収録されたビデオテープを偶然発見したことを契機に作品制作を開始する。
これをもとに個人的な記憶と身体、ジェンダー、家族の物語を織り交ぜて制作した3部作「Father’s Videotape(父のビデオテープ)」、「Avoid A Void」、「Diverse : Identity」は、それぞれ高い評価を獲得。

ファッション写真の分野でも注目を集める彼は、2019 年には台北芸術賞グランプリを獲得、2022年には台北美術館で大規模な個展を開催するなど、現代美術家として活動の幅を広げている。

また、近年は家族関係、トランスジェンダーのイシューや社会的周縁性といった主題にまで関心を広げ、台湾におけるクィア・カルチャーとの関わりを一層深化させている。

2024年にはデンマーク、東京、バルセロナで作品を発表し、アジア人としての身体性およびアイデンティティーに関する国際的な対話の場を拡張し続けている。

本展ではキュレーターに藪前知子を迎え、クィア・カルチャーを軸にアートとファッションを横断。
與真司郎や Usak、Audrey Tangなど、アーティストの姿勢に共鳴する人々を撮り下ろした作品群も展開し、家族、ジェンダー、セクシュアリティ、クィア・アイデンティティーといった個人的かつ社会的テーマを写真や映像、インスタレーションを通して深く掘り下げる。

本展にあわせて日本初となる写真集「Home Pleasure」(PARCO出版)も刊行され、6月6日(金)には渋谷PARCO 10階 PBOX にてKey自身がディレクションするスペシャルパーティーが開催される。

新時代を切り拓く、台湾生まれの気鋭アーティスト。
鮮やかな作品群の中で、自身の存在を見つめ直して。



PARCO MUSEUM TOKYO
03-6455-2697 



【Manbo Key “Home Pleasure|居家娛樂”】
DATE:6月9日(月)まで開催中
TIME:11:00am~9:00pm
※最終日は6:00pmまで
※入場は閉場の30分前まで
PLACE:PARCO MUSEUM TOKYO
ADDRESS:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 4階
ADMISSION FREE
WEBSITE:art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=1721

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