Sofia Coppola
個人の記録と共に映画作品を巡る、初のアートブック
アメリカ人映画監督兼プロデューサー、脚本家、俳優、そしてファッションデザイナーとしての顔をあわせ持つ Sofia Coppolaの作品集「ARCHIVE」が、9月下旬に発売される。
1999年に映画「The Virgin Suicides(邦題:ヴァージン・スーサイズ)」で長編作品デビューを果たしたSofia Coppolaは、2003年に「Lost in Translation(邦題:ロスト・イン・トランスレーション)」でアカデミー賞脚本賞やゴールデングローブ賞脚本賞、セザール賞外国映画賞などを受賞し、高い評価を獲得。
その後、2010年に「SOMEWHERE(邦題:サムウェア)」で第67回ヴェネツィア国際映画祭にて金獅子賞を受賞し、名実共に人気を不動のものにした。
今作は、自らの映画界におけるキャリアのすべてを網羅した、Coppolaにとって初のアートブック。
初期の草稿や参考資料のコラージュ、影響を受けたもの、注釈付きの脚本、未公開作品の舞台裏の記録など、彼女の個人的な写真とエフェメラのコレクションで構成され、これまでに手がけた8作品すべてが詳細に解説されている。
「The Virgin Suicides」から「Lost in Translation」、「Marie Antoinette(邦題:マリー・アントワネット)」、「The Beguiled(邦題:The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ)」、そしてElvis Presleyの妻 Priscilla Presleyのグレイスランドでの幼少時代を描いた今秋公開予定の最新作「Priscilla(邦題:プリシラ)」まで、21世紀を代表する紛れもない名作の数々の舞台裏を垣間見ることができる、満足感の高い1冊となった。