Osamu Yokonami
日常に存在する儚い瞬間を捉えた写真集
写真家 横浪修の写真集「A FEELING」が、ストックホルムを拠点とする出版社 Librarymanより発売中。
東京をベースにファッションや広告、自身の作品制作を行い、これまで「100 Children」や「1000 Children」、「Assembly」、「AFTER CHILDREN」、「Tumble」など多数の写真集を刊行してきた横浪修。
また2023年にはBOOK AND SONSにて写真展「Assembly Teshikaga」を開催し、2024年には長野MMoPにて開催された「浅間国際フェスティバル2024 PHOTO MIYOTA」に参加するなど、精力的に活動を続けている。
今作「A FEELING」は、私たちが見落としてしまうような些細で細やかなもの、すなわち「日常生活の背景に消えていってしまうような小さな瞬間」を捉えた作品集。
自然の流れや存在が不確かであるものによって形作られる、生活の中の静かな変容が写し出されている。
見過ごされがちな欠片に惹かれ、それらが気づかれないままひっそりと消えてしまわぬようにつかもうとしたという横浪。
時の経過につれて何かが徐々に遠ざかっていくという人生の必然を見つめる彼は、潜在的に不確かで刹那的な美しさを捉え、それら写真は鑑賞者自身に省察を促すようでもある。
