Collection|KENZO 2026SS

Collection|KENZO 2026SS

時代とカルチャーが息づく、遊び心ある造形

「KENZO」の2026年春夏コレクションから、心惹かれるルックをピックアップ。

2026年春夏コレクションでは、過去・現在・未来のカルチャーが交差する「Club KENZO」の世界観を通して、自由な精神とスタイルが混じり合う「KENZO」独自のミックスカルチャーが表現された。

Andy Warholの「The Factory」、70sの高田賢三のアトリエ、そしてアーティスティック・ディレクター NIGO自身が築くクリエイティブなコミュニティ。
この3つの源泉からインスピレーションを得て、クラシックなアイテムを遊び心に満ちた視点で再解釈している。

イタリアの技術を用いたテーラリングは、パンクやグラフィティといったサブカルチャーの要素と融合してブランドに新たな息吹をもたらす。
ホットピンクのディナージャケットにはカスタムモノグラムの裏地が施され、デイウェアとして昇華された一方、NIGOが再解釈した日本のテーラリングは、新しいイブニングウェアとして展開される。

ミリタリーとワークウェアには、パンクから着想を得た色使いや、マザーオブパールのボタン、フェイクファーなどのディテールを追加。
バラの装飾があしらわれたアシンメトリーのボタン付きシェフシャツは、髙田へのオマージュとして位置づけられ、アーカイブのボトムを参照した丸いシルエットも今季の特徴となっている。

また、髙田が着用していたパターンをはじめとするアーカイブのフローラルモチーフが復活。
90s初頭からのフローラルのミックスと、星やチェッカーボード、ハーレクインプリントなどのハイコントラストな形状とのリミックスがサイケデリックな印象を加える。

2025年秋冬ウィメンズショーから続くウサギとトラのラブストーリーは、ウサギのK@liとトラのQuique、そしてそのトラ柄ウサギの子どもたちMimi、Jojo、Zazaのキャラクターで継続される。

アクセサリーは、ユーモラスなフレーズを配したベルトと、スプレーペイントやパッチによるカスタマイズが施されたバッグが展開され、いずれも時代を象徴するステートメントピースやパンク、ヴィンテージなどの要素を手がかりに再構築された。
昨シーズン発表された「NEW ERA」とのコラボレーションは、59FIFTYの新しいフィットキャップのカプセルコレクションとして再登場する。

今回のショーの舞台となったのは、歴史あるパリのレストラン Maxim’s。
かつて数々の伝説的な夜を育んだこの空間は、アーティスト 藤原ヒロシによるサウンドトラックと共に多様な価値観が交差する空間へと昇華された。


異なる文化と時代が呼応する「Club KENZO」の世界観。
歴史と遊び心が交差する装いの奥行きに、目を奪われて。



KENZO
www.kenzo.com

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