Takada Kenzo

Top Left Photo:1971-1972 秋冬 文化出版局 ©High Fashion 1971年10月号 撮影:大西公平
Top Right Photo:1971-1972 秋冬 文化出版局 ©装苑 1972年1月号 撮影:岩田弘行


Takada Kenzo

日本屈指のファッションデザイナーの大規模回顧展

世界で活躍した日本人デザイナー 髙田賢三の生涯にわたる創作活動を回顧する展覧会「髙田賢三 夢をかける」が、東京オペラシティ アートギャラリーにて7月6日(土)から9月16日(月・祝)まで開催される。

1971-1972 秋冬 文化出版局 ©High Fashion 1971年10月号 撮影:大西公平
1971-1972 秋冬 文化出版局 ©High Fashion 1971年10月号 撮影:大西公平

1939年、兵庫県姫路市に生まれた髙田賢三。
文化服装学院に入学し、1960年に若手デザイナーの登竜門である第8回装苑賞を受賞したのち、渡仏して5年後の1970年、パリで自らのブランド「KENZO」を立ち上げる。

木綿の新しい可能性を打ち出したことで「木綿の詩人」として早くから注目を集め、その後も身体を衣服から解放させるという意識に基づき、直線裁ちの着物袖やダーツをなくしたゆとりある服、彼を「色彩の魔術師」と言わしめた独特の色使いや柄の組み合わせなど、日本人としての感性を駆使した作品を数多く発表した。
それらは国境や文化、性別を自由に超え、これまでの西欧中心の伝統文化にとらわれない新しい衣服を示唆することとなり、今もなお世界中で愛されている。

1972 春夏 文化出版局 ©装苑 1972年3月号 撮影:岩田弘行
1971-1972 秋冬 文化出版局 ©装苑 1971年9月号 撮影:増渕達夫

さらに彼は1999年に「KENZO」ブランドを離れた後も、2004年のアテネオリンピック日本選手団公式服装のデザインや、演出家 宮本亜門による「蝶々夫人」の衣装を手がけるなどクリエイターとしての活動を続け、2020年に惜しまれつつ逝去した。

1981-1982 秋冬 文化学園ファッションリソースセンター
1984-1985 秋冬 文化学園ファッションリソースセンター
1985-1986 秋冬 文化学園ファッションリソースセンター
1982-1983 秋冬 ドレス(部分) ©Kazuko Masui

髙田の没後初となる大規模個展であり、その創作活動を回顧する本展。
彼のファッションの変遷を衣装展示で辿ると共に、幼少期から描いていた絵画やアイデアの源泉となった資料、衣装のデザイン画なども公開することで、多角的な視点で人物像を浮かび上がらせる。

また、集大成となった「KENZO」ブランドでの最後のショー「KENZO 30ans(トランタン)」の映像フィルムもデジタル化され、ダイジェストで上映される。

1970年 撮影:岩田弘行

自由な感性で時代を切り拓いてきた髙田賢三。
日本を代表するファッションデザイナーの、鮮やかな人生を辿って。



HELLO DIAL
050-5541-8600



【Takada Kenzo: Chasing Dreams】
DATE:7月6日(土)~9月16日(月・祝)
※月曜(祝日の場合は翌火曜)、8月4日(日)休館
TIME:11:00am~7:00pm
※入場は6:30pmまで
PLACE:東京オペラシティ アートギャラリー
ADDRESS:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3階
ADMISSION:一般 ¥1,600、大・高生 ¥1,000
※中学生以下無料
※こちらの料金で同時開催の展覧会をすべてご覧いただけます。
同時開催:「となりの不可思議|収蔵品展080 寺田コレクションより」、「project N 95 田口薫」
※チケットの詳細は展覧会および美術館のウェブサイトをご確認ください。
WEBSITE:www.operacity.jp/ag/exh276/

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