Sanya Kantarovsky

Top Photo:Sanya Kantarovsky “Paradise”, installation view at Taka Ishii Gallery Tokyo, Jan 24 – Feb 22, 2020. Photo: Kenji Takahashi
Top Photo:Sanya Kantarovsky,“Woe to Wit”, 2019, woodblock print on washi paper, 47 x 33 cm © Sanya Kantarovsky

Sanya Kantarovsky

哀調を帯びた、コンテンポラリーなエデンの園

モスクワ生まれのアーティスト Sanya Kantarovskyの個展「Paradise」が、タカ・イシイギャラリー 東京にて、2月22日(土)まで開催中。


ニューヨークに拠点を置き、多岐に渡る作家活動を行うSanya Kantarovskyは、欲望そのものをどのように描き出せるかを探求するアーティスト。

Kantarovskyのペインティングに登場する、何かを懇願する子どもたちや狡猾な目つきの老人、あてのない世界主義者、飢えた群衆といった想像上の人物たちは欲望によって顔を歪められ、描かれたことを誇っているようにも恥じているようにも見えるその姿は、作家自身の制作に対する不安や緊張、迷いをも孕む。

Sanya Kantarovsky,“Woe to Wit”, 2019, woodblock print on washi paper, 47 x 33 cm © Sanya Kantarovsky
Sanya Kantarovsky, “Cataract” (detail), 2019, oil and watercolor on canvas, 200 x 282.6 cm © Sanya Kantarovsky / Photo: Adam Reich

今展では、絵画作品4点と木版画作品4点に加え、鬱屈した表情が描かれた小絵画作品群を展示。
木版画は、Kantarovskyが日光のトレッドソン別邸に1ヶ月間滞在し、風刺的で不穏な江戸時代の浮世絵の伝統を参照して描いた素描シリーズをもとに、アダチ版画研究所の協力を得て完成した。

また、ペインティングと木版画は同時期に連続して制作されており、異なる歴史を辿ってきた2つの表現媒体の差異や特性が明確に対比されている。
イメージが画面に固定され、いわば封印されている版画に対し、ある種の流動性を内包し、イメージが画面上で拡張するペインティング。

鑑賞者はその視覚的な物語の筋書きをつかめないまま、過去と現在、魅惑と忌避、濃さと薄さといった要素が折り重なった夢のような光景に引き込まれてゆく。

Sanya Kantarovsky “Paradise”, installation view at Taka Ishii Gallery Tokyo, Jan 24 – Feb 22, 2020. Photo: Kenji Takahashi
Sanya Kantarovsky “Paradise”, installation view at Taka Ishii Gallery Tokyo, Jan 24 – Feb 22, 2020. Photo: Kenji Takahashi
Sanya Kantarovsky “Paradise”, installation view at Taka Ishii Gallery Tokyo, Jan 24 – Feb 22, 2020. Photo: Kenji Takahashi

視線をめぐり、絶えずせめぎ合う誘引と拒絶。
画面という舞台に上げられた人物たちの苦悩が、欲望の何たるかを語る。



TAKA ISHII GALLERY TOKYO 03-6434-7010



【Sanya Kantarovsky “Paradise”】
DATE:2月22日(土)まで開催中 ※日曜、月曜、祝祭日休館
TIME:11:00am~7:00pm
PLACE:タカ・イシイギャラリー 東京
ADDRESS:東京都港区六本木6-5-24 complex665 3階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.takaishiigallery.com/jp/archives/21213/

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