Making Architecture: The Getty Center
ロサンゼルスの丘に佇む巨大建築の素性
アメリカの私的財団 J. Paul Getty Trustが運営するヴァーチャルライブラリーで無料公開されている書籍から、The Getty Centerの建設過程を解き明かした1冊「Making Architecture: The Getty Center」をご紹介。
ロサンゼルスに位置するThe Getty Centerは、Le Corbusierの精神を受け継ぎ、「白」を象徴的に用いた建築で名を馳せた巨匠 Richard Meierにより設計された、アメリカ有数の複合美術施設。
太平洋、ロサンゼルスの街並み、サンタモニカ山地という絶景を臨み、「建築と自然の地形との絶妙な相互関係を探求する」というMeierのヴィジョンを色濃く反映している。
1997年に初版が発行された今作では、Meierや美術評論家のAda Louise Huxtableらが建設の取り組みやThe Getty Centerの意義自体を振り返る。
さらに、複数の写真家が捉えた建設中および完成後のさまざまな姿や、施設内のセントラルガーデンを手掛けたRobert Irwinによる図面などが収録され、同建築について視覚的な解説がなされている。
また今作のほか、J. Paul Getty Trustのヴァーチャルライブラリーでは250冊以上の美術関連書が無料で閲覧・ダウンロードできる。