Inside of You|Manaka Nagai

Top Photo:©Manaka Nagai

Inside of You|Manaka Nagai

クリエイターが語る「紅色」から連想するもの

編集部がピックアップする、今をときめくクリエイターにissue 11のテーマである「紅色」から連想されるものを問う、インタビュー企画「Inside of you」。
新進気鋭のクリエイターが語る、それぞれが「紅色」から想起するストーリーとは。
テーマにリンクした、作品とともにチェックして。

“Inside of you” Further Story…
beni-iro No.2:Manaka Nagai/Film Director


Basilikum (OV) from Manaka Nagai on Vimeo.
©Manaka Nagai




「Hidden Color(隠された色)」

人間は涙、怒り、恥を避けようとしますが、生きている限り避けられないのは、皮膚の下や目の中に微かに見える紅色。
感情が深くなればなるほど、表面にこの色が浮かび上がる。

紅色は、1度現れると隠せない色。
それを洗ったり、こすったりすることは、事態を悪化させるだけ。
赤面や夕日のように、自然に消えるまで待つのが1番。

紅色をほっておくことは強み。
ほっておくというのはある意味向き合うこと。

自分でこの色を選択することは、 自分が支配者だということ。
または少なくとも支配者でいようとしていることを示している。

そして、この色を身に着て身を捧ぐと、それが口紅であろうと靴下であろうと、紅色はあなた自身に身を捧げます。
やがてあなたと紅色は合唱団のように調和し、強力になるのです。

©Manaka Nagai
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‘HIDDEN COLOR’
One tries to avoid tears, anger, and embarrassment, but what we cannot avoid as long as we are alive, is the pigmentation of crimson red we see beneath one’s skin and eyes.
The deeper the emotions, the more the color shows itself on the surface.

Crimson red is a color that cannot be hidden once it appears.
To wash it or rub it away can only make things worse.
Just like a blush or a sunset, it is best to simply let it fade away on its own.

To leave this color is to show strength.
To leave something as they are is to face it in a sense.

To consciously choose this color shows that you are in charge, or at least trying to be.

And when you dedicate yourself to embrace this color by wearing it, whether it is a lipstick or socks, the color dedicates itself to you.
Soon, you and this color together will be powerful and in unison as a choir can be.

©Manaka Nagai
©Manaka Nagai
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Manaka Nagai:
1994年東京生まれ。1歳の時にロサンゼルスに移り、12歳まで過ごす。
やがて東京に戻りフレンチスクールを経たのち、ドイツ・ハンブルクに拠点を移した。
それからハンブルク美術大学を卒業後、現在大学院生として、2019年夏ベルリン国際映画祭でBest Director賞を受賞したAngela Schanelecの元で学んでいる。
その他にも、自身の映像作品の脚本に取りかかりながら、ディレクターやグラフィックデザイナー、カラーグレーダー、エディターとしてさまざまなコラボレート作品を制作中。
manakanagai.tumblr.com

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