Top Photo:『マリア・ブラウンの結婚』© Rainer Werner Fassbinder Foundation
2011年度に始まり、今回15回目となる「日芸映画祭 2025」が、ユーロスペースにて12月6日(土)から12日(金)まで開催される。
今年15回目の節目を迎える「日芸映画祭」。 本年度のテーマは、「はたらく×ジェンダー」。 1930sから2020sまで、時代も国も異なる16本の作品を選び、働くこととジェンダーにまつわる問題が交差する瞬間をスクリーンに呼び戻す。
成瀬巳喜男監督による「君と別れて」(1933)は、芸者2人の姿を男性の眼差しで描き出す一作。 Chantal Akerman監督による「Jeanne Dielman, 23, quai du Commerce, 1080 Brussels(邦題:ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080,コメルス河畔通り23番地)」(1975)は、家事に向ける日々の所作や、女性の労働を圧倒的なリアリズムで捉える。 さらに、Rainer Werner Fassbinder監督による「The Marriage of Maria Braun(邦題:マリア・ブラウンの結婚)」(1978)など、多様な地域と時代を横断する作品が並ぶ。
戦後の混乱期や移民労働、非正規雇用、ケア労働——。 それぞれの国と時代が抱えてきた働く身体の歴史、各国における労働の歴史が、16本のフィルムを通して静かに立ち上がる構成になっている。
異なる時代と地域の気配が呼応し、働くことをめぐる声が静かに響きを帯びる。 フィルムに滲む、語られずにきた経験の気配をそっと拾い上げて。 EUROSPACE 03-3461-0211 【Work × Gender】 DATE:12月6日(土)〜12日(日) PLACE:ユーロスペース ADDRESS:東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2階 ADMISSION:一般 ¥1,400、学生、シニア ¥1,200 WEBSITE:www.nichigei-eigasai.com/
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