The Red Balloon & White Mane

Top Photo:The Red Balloon ©Films Montsouris 1956

The Red Balloon & White Mane

70年を経て蘇る、神話のように純粋な物語

伝説の映像詩人と呼ばれるフランスの映画監督 Albert Lamorisseによる「The Red Balloon(邦題:赤い風船)」、「White Mane(邦題:白い馬 )」の4K版が、11月14日(金)よりシネマート新宿他全国順次ロードショー。

1922年フランス・パリに生まれ、高等映画学院(IDHEC)の聴講生となり写真家としても活躍していたAlbert Lamorisse。

1947年に短編ドキュメンタリー作品「Djerba(邦題:ジェルバ)」で映像作家としてデビューし、劇映画第2作の「White Mane」(1953)はカンヌ国際映画祭短編グランプリをはじめ数々の賞を獲得。
「The Red Balloon」(1956)もカンヌ国際映画祭短編パルム・ドール、アカデミー賞脚本賞などを受賞し、その名声は世界中に広がっていった。

しかし1970年、ドキュメンタリー作品の撮影のためにイラン・テヘラン郊外をヘリコプターで飛行していた時の事故により、48歳の若さで逝去。

多くの人々がその突然の死を惜しみ、撮影していた作品は彼の製作ノートに基づいて遺された家族の手により完成・公開された。

The Red Balloon ©Films Montsouris 1956

今回はAlbertの名作2作品が、初公開から70年を経て4Kデジタル修復技術による鮮明な美しさで甦る。

Albertの実の息子であるPascalが同じ役名で主演を務めた「The Red Balloon」は、Andrei TarkovskyやWes Andersonら多くの名監督に影響を与えた作品。
パリ20 区の街並みを背景に、少年 Pascalと、彼が学校に行く途中で見つけた赤い風船との心の交流が優しく描かれる。
デジタル修復にはPascal自身が携わり、父の意図を忠実に現代に甦らせるために尽力したという。

独自の生態系を育む大湿地帯である南仏カマルグ地方を舞台にした「White Mane」は、実在する馬たちをモデルにした物語。
「白いたてがみ」と呼ばれる美しい馬、野生馬を捕獲する牧童たちからその存在を守ろうとする漁師の少年 Folcoの友情が輝きを放つ。

The Red Balloon ©Films Montsouris 1956
White Mane ©Films Montsouris 1953

さらに公開を記念し、Albertの劇場長編映画監督デビュー作「Bim, the Little Donkey(邦題:小さなロバ、ビム)」(1951)、祖父と少年の冒険旅行を描いた「Stowaway in the Sky(邦題:素晴らしい風船旅行)」(1960)、鳥のように自分の翼で空を飛べたならという願いを映画化した長編ファンタジー「Circus Angel(邦題:フィフィ大空をゆく)」(1965)の3作品も4Kデジタル修正版で上映される。

Bim, the Little Donkey ©Films Montsouris 1951 
Circus Angel ©Films Montsouris 1965 

「夢を現実化した」とAlbertが語った、詩的な映像世界。
魔法のようなひと時に、ピュアな心の在り処を見つけて。



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【The Red Balloon & White Mane 4K Restored】
RELEASE DATE:11月14日(金)
※シネマート新宿他全国順次ロードショー
WEBSITE:www.akaifuusen4k.com/

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