「BB(べべ)」の愛称で親しまれる彼女は、当時の社会によるジェンダー的抑圧を軽やかに跳ねのける自由奔放な女性像を体現し、フェミニズムの草分けとされる「The Second Sex(第二の性)」を著した哲学者兼作家 Simone de Beauvoirからは「女性史を推し進める機関車」として戦後フランスで最初の、そして最も解放された女性と紹介された。
4Kレストア版で甦るのは、父の部下と結婚した大統領令嬢の物語「Une Parisienne(邦題:殿方ご免遊ばせ)」と、Bardot主演でのBardotの人生を描こうとした「A Very Private Affair(邦題:私生活)」の2作。
そして、音楽学校に通う女学生たちの初恋を描いた「Futures vedettes(邦題:恋するオペラ)」、田舎町に住む女性がモデルデビューする「The Bride Is Much Too Beautiful(邦題:花嫁はあまりにも美しい)」の劇場初公開となる2作、日本初上映のドキュメンタリー「Bardot, la meprise(邦題:ブリジット・バルドー 誤解)」など、彼女のキャリアの初期から後期までを網羅した作品が上映される。