Toshiaki Kitaoka
おぼろげな輪郭の奥にある、強く儚い自然の美
東京を拠点に活動するフォトグラファー 北岡稔章の個展「等しく、美しい / Equally, beautiful」が、Prism Lab. KICHIJOJIにて4月17日(日)まで開催中。
ポートレート作品を中心に、人の感情の揺らぎや綺麗な中に垣間見える不安定さを表現する写真家 北岡稔章。
「LEICA」カメラとの出会いきっかけとして、5年前よりマクロレンズカメラや多重露光表現を用いながら、花や植物を被写体に不完全な自然の美や儚さを写真に収めてきた。
2020年には、それらの作品をまとめた写真集「Equally, beautiful」を出版社のapplauseから刊行している。
写真集刊行後初となる今展では、その中で使用されたフィルムから未収録の写真までを含むコンタクトプリントを中心に展示。
アレ・ブレ・ボケによる不鮮明さや水面の揺らぎ、アクリルのレイヤーを加えることで輪郭が曖昧になった花々の写真は、「見えるもの」と「見えないもの」、そして「その間にある何か」を鑑賞者に想像させる。
また、会期中は展示作品や写真集を購入することも可能で、今展のために制作されたドキュメンテーションも30部限定で販売される。