1923年、ペンシルバニア州ピッツバーグで高名なユダヤ教聖職者の父親の下に生まれたSaul Leiter。
規範に縛られた神学校での日々に窮屈さを感じていた彼は次第に画家を志すようになり、23歳で中退してニューヨークへと移住する。

そして1958年、Harper's BAZAARのアートディレクターに就任したHenry Wolfが彼の写真に興味を持ったのをきっかけにカメラマンとして仕事を開始。
80sにかけて多くの雑誌でファッション写真を撮影し、ニューヨーク５番街にスタジオを構えるまでになるも、1981年には自らスタジオを閉鎖し、表舞台から姿を消す。

その後、富や名声に一切関心を示さず己の美意識に忠実に創作を続け、80代になった2006年、ドイツのシュタイデル社から刊行された初の写真集「Early Color」によって「カラー写真のパイオニア」として再び脚光を浴びた。

2013年、Leiterは未整理の作品を膨大に残してこの世を去り、翌年創設されたSaul Leiter Foundationがアーカイブをデータベース化する「スライド・プロジェクト」に着手。

業績の全貌が明らかになるにはさらに十数年の歳月が必要という見方もあり、没後にもかかわらず常に新たな発見が続く彼は、未だ発展途上の作家であると言える。

今展では、新たに発掘された作品による大規模なカラースライド・プロジェクション、未公開のスナップ写真、ニューヨークで交流した後に巨匠となるアーティストたちのポートレート、絵画など、最新作品群を含む400点以上の作品を通し、知られざる彼の素顔と世界中を驚かせ続ける色彩感覚の源泉に迫る。

世界の美しさを知るLeiterが残した、たくさんの小さな断片。
詩情あふれるニューヨークの色が、心にゆっくり浸透する。



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応募締め切りは7月24日（月）まで。
当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。

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【SAUL LEITER Origins in Color】
DATE：8月23日（水）まで開催中
TIME：11:00am～8:00pm
※入場は7:30pmまで
PLACE：ヒカリエホール ホールＡ
ADDRESS：東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ9階
ADMISSION：一般 ￥1,800、大学・高校生 ￥1,000、中学・小学生 ￥700
※未就学児は無料
WEBSITE：www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_saulleiter/