70s、クメール・ルージュ政権下の圧政と虐殺、戦争を逃れるため、大勢の国民が国外への脱出を余儀なくされたカンボジア。

1981年に同国で生まれたKim Hakは、自分の親世代に起きたこの史実と個人の記憶に関心を寄せ、クメール・ルージュ政権前後の社会史を記憶、再生、再解釈するプロジェクト 「Alive（生きる）」 を2014年に開始した。

その他にも土地や建物の記憶や変化する祖国の風景を撮影して記録し、カンボジアの政治的文化的構造に関連するテーマを探求し続けている。

今展は、70sからカンボジアで起きた内戦により母国に戻れなくなった留学生や、80sに日本に渡った難民を含む、12組の家族の所持品を撮影した写真と文章による作品約40点が日本で初めて展示される。


共に逃れてきたわずかな所持品が伝える、遠い故郷での思い出。
浮かび上がるいひとりひとりの物語が、希望の⼒を静かに映し出す。



【Kim Hak “Alive Ⅳ”】
SPIRAL GARDEN
DATE：8月28日（日）まで開催中
TIME：11:00am～8:00pm
PLACE：Spiral Garden
ADDRESS：東京都港区南⻘⼭5-6-23 スパイラル1階
ADMISSION FREE
WEBSITE：www.spiral.co.jp/topics/spiral-garden/kim-hak_alive_iv

SITE-A GALLERY BENEATH THE RAILWAY
DATE：9月9日（金）〜9月25日（日）
TIME：11:00am～6:00pm
PLACE：高架下スタジオ Site-Aギャラリー
ADDRESS：神奈川県横浜市中区黄金町1-6番地先
ADMISSION FREE