KARIN
夢と現実の間を行き来する感情に吹き込まれる命
モデルとしても活躍する、コラージュアーティスト 花梨の個展「YUGEN no DANCE〜幽玄のダンス〜」が、haku kyotoにて11月11日(月)まで開催中。
中学生の頃、学校の授業でコラージュという技法に出合ってから夢中になり、モデル活動と並行して制作を続けてきた花梨。
今回の個展では「猫の背中に乗って舞踏会に訪れる」という彼女の夢想と、軽やかに揺れ動く独自の視点が織り込まれた、13点のコラージュ作品を展示する。
空想を繰り広げながら描いたという絵をベースに、紙や和紙、絵の具、木のフレームなどさまざまな素材を組み合わせた作品から感じられるのは、まるで絵本の一場面のような静かな物語。
また、童話のような優しさの中に忍ばせたひとさじのユーモアが、観る者の想像力をくすぐる。
作品の魅力を引き立て、空白と奥行きを立体的に立ち上がらせる額縁は、彼女自身が一から考えて制作したもの。
多層的に広がる彼女の空間を、自由な気持ちで楽しみたい。