Johannes Vermeer

Top Photo:ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復後) 1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Wolfgang Kreische

Johannes Vermeer

修復によって現れたフェルメールのキューピッド

17世紀オランダを代表する画家 Johannes Vermeerの修復後の傑作と、同時代に活躍した作家たちの珠玉の名品を紹介する「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が、東京都美術館にて2月10日(木) から4月3日(日)まで日時指定予約制で開催される。

ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復前) 1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Herbert Boswank (2015)

写実的かつ綿密な空間構成と美しい光と影の表現で、世界中から愛され続けているJohannes Vermeer初期の傑作「窓辺で手紙を読む女」。

窓から差し込む光の表現や室内で手紙を読む女性像など、彼のスタイルを確立したと言われる今作は、背景にキューピッドの画中画が描かれていたものの、塗りつぶしによってその姿が隠されていた。

2017年から開始された専門家チームによる修復プロジェクトにより、この上塗りは彼の死後、何者かによって行われたものであることが明らかとなり、Vermeerの描いた当初の姿に修復され、キューピッドの画中画が現れることとなった。

ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復後) 1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Wolfgang Kreische

今展では、「窓辺で手紙を読む女」の修復後の姿を、所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館に次いで世界に先駆けてお披露目。

上塗りされた絵具層を慎重に取り除き、徐々にキューピッドが姿を現していく修復の過程も、映像やパネルを通して紹介される。

ヘラルト・テル・ボルフ《手を洗う女》1655-56年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel
ハブリエル・メツ―《レースを編む女》1661-64年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut
フランス・ファン・ミーリス《化粧をする若い女》 1667年 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut
レンブラント・ファン・レイン《若きサスキアの肖像》 1633年 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut

また、ドレスデン国立古典絵画館が今作を収蔵するきっかけになったザクセン選帝侯の貴重なコレクションを中心に、Vermeerと同時代に活躍した巨匠 Rembrandt van Rijn、Gabriël Metsu、Jacob van Ruisdael など、17世紀オランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点もあわせて展示される。

ヤーコプ・ファン・ライスダール《城山の前の滝》 1665-70年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel
ヤン・デ・ヘーム《花瓶と果物》 1670-72年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut
ワルラン・ヴァイヤン《手紙、ペンナイフ、羽根ペンを留めた赤いリボンの状差し》 1658年 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Hans-Peter Klut ※東京展、北海道展、大阪展のみの出品
ヨセフ・デ・ブライ《ニシンを称える静物》 1656年 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut

緻密な修復作業の末、ついにヴェールを脱いだ愛の神。
Vermeerの画風を確立した名作の真の姿を目の当たりにして。



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050-5541-8600




【Johannes Vermeer and the Masters of the Golden Age of Dutch Painting from the collection of the Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden】
DATE:2月10日(木) ~4月3日(日)
※日時指定予約制
※月曜、3月22日(火)休室
※2月14日(月) は臨時開室
TIME:9:30am~5:30pm
※入室は閉室の30分前まで
PLACE:東京都美術館
ADDRESS:東京都台東区上野公園8-36
ADMISSION:一般 ¥2,100、大学生・専門学校生 ¥1,300、65歳以上 ¥1,500
※高校生以下は無料(日時指定予約必要)
WEBSITE:www.dresden-vermeer.jp/
※2月4日(金)12:00pmよりチケット販売・日時指定予約が開始されます。詳細は展覧会のウェブサイトをご確認ください。

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