Elena Tutatchikova

Top Photo:「Approaching」, 2024-2025, H130.5 × W162 × D3 cm, Watercolour on canvas

Elena Tutatchikova

変化しながら形になっていく存在や時間

アーティスト Elena Tutatchikovaの展覧会「Presence Takes Time」が、MtK Contemporary Artにて2月15日(土)まで開催中。

「A Gift」, 2024, H42 × W38 × D3 cm, Ceramic

1984年、ロシア・モスクワに生まれ、クラシック音楽、日本の歴史や文学を学んだのち2012年に来日したElena Tutatchikova。
その後東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現領域博士後期課程を修了し、現在は京都を拠点に活動する。

著書には写真集「林檎が木から落ちるとき、音が生まれる」(torch press, 2016)、作品集「聴こえる、と風はいう」(Ecrit, 2022)があり、また日本各地で多くの個展・グループ展も開催している。

「Approaching」, 2024-2025, H130.5 × W162 × D3 cm, Watercolour on canvas
「Timelines #1」, 2024, H37.5 × W83 × D3.5 cm, Ceramic

MtK Contemporary Artで初の個展となる本展では、新作のセラミック作品と絵画作品を発表。
「存在」や「時間」を巡る静かな思考が循環し、重なる絵具や、手の中の粘土、言葉や映像で共鳴することへと展開していく。

Tutatchikova は2021年より発表を始めたセラミック作品の制作において、⼿の中の粘⼟が変化し形として現れていく最中に、⾃分ではない物質が⾝体の続きのように広がる経験をすると語る。
それは自身のフレームが身体を超え世界と相関関係を持ち拡張する可能性の発見であり、「時間」もまた有機的で立体的な広がりを持ったものと捉え得る経験だったという。

思考と体験を通して形作られる、表現力豊かなTutatchikovaの作品群。
言葉だけでは記述できない世界の様相を表出したものであるそれらは、鑑賞者の世界とも共振する。

絵から立体へ、言葉から映像へ、全てが繋がり思考は循環する。
変化しながら形になっていく存在や時間を見つめる。



MTK CONTEMPORARY ART
075-754-8677



【Elena Tutatchikova “Presence Takes Time”】
DATE:2月15日(土)まで開催中
※日曜休廊
TIME:10:00am~6:00pm
PLACE:MtK Contemporary Art
ADDRESS:京都府京都市左京区岡崎南御所町20-1
ADMISSION FREE
WEBSITE:mtkcontemporaryart.com/exhibition/presence-takes-time/

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