Naoyuki Obayashi
自身の精神と向き合い写された海岸風景
写真家 大林直行による写真集「refrain」が発売。
またこれを記念した写真展が、BOOK AND SONSにて8月13日(火)まで開催されている。
山口県に生まれ、2018年よりフリーランスの写真家として独立した大林直行。
現在は東京を拠点にしながら、人物や風景を中心に雑誌やウェブサイト、広告などさまざまな分野の撮影を行っている。
写真集「refrain」は、自身の病の治療のため長く帰省した故郷の山口県にある、いくつかの海岸で撮影した写真を収めた1冊。
対象に自身を投影し見つめてきた前作「おひか」シリーズに続き、今作ではより深い自己との対話がなされた。
自身の精神と、生きるということに対峙した、今の大林にしか生み出せない作品となっている。
「生きた心地のしない日々を繰り返し、孤独とも疎外感とも言い難い得体の知れぬ不安が襲ってくる。
目の前の自然はそれらを払拭してくれるような気がした」と大林は語る。
またBOOK AND SONSで開催中の展覧会では、1階と2階のスペースにわたって約25点が展示されている。