Line Bøhmer Løkken × Marte Aas

Top Photo:Photograph by Line Bøhmer Løkken

Line Bøhmer Løkken × Marte Aas

ノルウェーのアーティスト2名が表現する「不透明さ」

ノルウェー人写真家 Line Bøhmer Løkkenとノルウェー人アーティスト Marte Aasによる展覧会「Opacities」が、IACK にて12月6日(土)から28日(日)まで開催。

Photograph by Line Bøhmer Løkken
Photograph by Marte Aas

学生時代を共に過ごし、現在はそれぞれが作家としてノルウェーを拠点にしながら国内外で精力的に活動するLine Bøhmer LøkkenとMarte Aas。

1970年生まれの写真家 Løkkenは、建築物や人、ものを被写体に、私たちがどのように場所と関わり、経験を獲得するのかを主なテーマとして作品制作を行う。
近年では視覚の触覚的な側面を探求し、より現象学的な写真へのアプローチに重点を置いている。

1966年生まれの写真家・映像作家であるAasは、現代のイメージ文化、歴史、技術、政治が交差する地点に関心を寄せる。
作品では政治的、イデオロギー的物語を支える構造やジェスチャーに焦点を当て、映画、写真、インスタレーションといった多様な形式を用いてそれらを可視化する。

2002年、AasはAnna-Greta Toresen と共に独立系出版社 Multipress を立ち上げ、2013年にはLøkkenが参加。
現代のアートブック・写真集出版シーンにおける先駆的存在として、設立から20年以上を経た現在も「本」というフォーマットでの表現可能性を探求し続けている。

Photograph by Line Bøhmer Løkken
Photograph by Line Bøhmer Løkken

両者による日本初の展覧会となる本展では、2024年に写真集を発表し高い評価を得たLøkkenの「Dry Eye Dripping Stone」と、Aasの新作「Vertical Shift」が共有するテーマ「霞/不透明さ(Opacities)」にフォーカス。

Løkkenの作品は「視覚の光学的・触覚的な在り方」を中心に据え、視覚障害の領域にも接続しながら、見ることそのものの身体性を問いかける。
一方、Aasの作品は写真を固定された視点から解放しようとする実践であり、会場ではこれらの2作品が同一空間上にインスタレーションとして展示される。

また、Aasの新刊「Vertical Shift」および両者がこれまでに刊行してきた主要作品集も販売される。

Photograph by Marte Aas
Photograph by Marte Aas

交わる関心、呼応するアプローチ。
2名のアーティストが探求する、「見ること」の感触を確かめて。



IACK
www.iack.online



【Line Bøhmer Løkken × Marte Aas “Opacities”】
DATE:12月6日(土)〜28日(日)
※不定休
※営業日についての詳細はIACKのウェブサイトやSNSをご確認ください
TIME:
平日 10:00am~12:00pm、1:00pm〜4:00pm
土曜、日曜、祝日 11:00am~2:00pm、3:00pm〜6:00pm
PLACE:IACK
ADDRESS:石川県金沢市高岡町18-3
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.iack.online/pages/exhibition-opacities?srsltid=AfmBOorg5KE1buRsE-55BAhkyH0NeJVqK7qjmHb4WbQnrkZzQVSN9bUn

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