Greg Hunt
ひと夏の体験が形作った、言葉を超えた写真作品
ロサンゼルスを拠点とする映像作家兼写真家 Greg Huntの作品集「Everything I’m Trying to Tell You」が発売中。
90s中頃からプロのスケーターとして活躍する傍ら写真を撮り始め、2000年に映像作家兼写真家へと本格的に転身したGreg Hunt。
パーソナルな作品の他、名作と語られるスケートビデオを複数手がけ、さらに広告やドキュメンタリー、ミュージックビデオの制作など多岐にわたって活躍の場を広げている。
今作は、当初20年間のカラー回顧展として企画された「Everything I'm Trying to Tell You」が、ひと夏の複雑な個人的体験によって形作られたよりプライベートな作品群へと姿を変えた1冊。
気がつくとただカメラを携え、辺境の地へと1人でドライブに出かけていたHuntは、人里離れた奇妙な場所に引き寄せられたという。
自身と写真の関係が変化した時期に経験したこの出来事は、写真が人生で起こるさまざまなことを処理するためのツールとなったことを示した。
今作についてHuntは、「表現したり、理解したりすることができなかった感情」という、言葉を超えたものを語りたかったのだと振り返っている。