Collection|VIVIENNE WESTWOOD 2026SS
美の原点を見つめる、現代のエデン
「VIVIENNE WESTWOOD」の2026年春夏コレクションから、心惹かれるルックをピックアップ。
今コレクションの出発点は、地球を「エデンの園」として捉える視点。
花柄や天然素材、素肌を感じさせるニットウェアなど、自然体の美しさを軸に構成されている。
テーラリングやドレスにはあえてラフなシワ感を残し、未染色の生地を用いることで、ありのままの姿を表現。
ミニスカートやマイクロショーツには軽やかな遊び心を添えた。
イブニングウェアは近年の「ANDREAS KRONTHALER FOR VIVIENNE WESTWOOD」のランウェイルックをもとに再構築し、ブラックサージやスパンコール、フェッツェン(布の断片)、クラッシュタフタなどを用い、シャープで洗練された印象に仕上げた。
長年のコラボレーターでありアーティストのDominic Myattが手がけた「パラダイス」プリントは、理想郷の裏側に対する解釈を提示する。
腐敗し、ゴミにまみれた「失われた楽園」が描かれ、そのモチーフはジョーゼットのドレスやシャツ、ニットウェア、フェルパ(スウェット素材)に落とし込まれ、現代の「パラダイス・ロスト」を象徴している。
今シーズンのヴィジュアルは、パリのシャンゼリゼ通り近くの空き家で撮影。
野生の庭が残る場所で、光と影のコントラストとモデルの動きを通してコレクションの世界観が映し出された。
幻想とリアリティが交錯する、楽園への現代的オマージュ。
美の原点を見つめ直すきっかけをそっと示してくれる。
VIVIENNE WESTWOOD
www.viviennewestwood-tokyo.com