クリエイティブ・ディレクター Lucie and Luke Meierのラストコレクションとなった今回。

漆黒がよどみない光へと反転する間を想起させる、濃密な黒から徐々に浮かび上がる可憐な花柄など、「愛の比喩」が豊かに表現された。

タフタやシルク、ベルベットのニットで編まれたドレスなどには、シルバーやブラックの長いスパンコールが手作業であしらわれ、ユニセックスのキルトスカートは、エアリーかつシャープな印象。

毛先がブラックで染められたブルーのシアリングコート、アルパカやカシミヤの巧妙に手編みされたニットは、豊かな雰囲気を醸し出す。
また、さまざまな表情を持つバッグがコレクションの多様性を引き立てている。

ブラック、ホワイト、グレーを軸としたシックなカラーパレットに散りばめられたのは、シルバー、バーガンディ、ピュアなレッド、レイクブルー、ライラックといった鮮やかな色彩。

黒から光へ、マットから光沢へ、そしてソリッドから透明へ、闇を裏返すような、そしてウィメンズとメンズの定義を覆すデザインが、既存の価値観に抗う「JIL SANDER」の美しさを描く。

漆黒に輝く、Lucie and Luke Meierによる最後のコレクション。
アイテムの随所に配された、夫妻が描く愛の表現を受け取って。



JIL SANDER JAPAN
0120-998-519