Collection|CHLOÉ 2026 Spring
80sの女性像から辿る二面性
「CHLOÉ」の2026年スプリングコレクションから、心惹かれるルックをピックアップ。
今コレクションでは、80s初頭の映画と写真に見られる2つの女性像を探求。
フィルム・ノワールにおける視覚言語からインスピレーションを得て、男性・女性それぞれの視線によってまったく異なる女性の原型の描き方を提示している。
80sのアメリカの映画監督 Brian da Palmaが手がけたスリラー映画などにおいて、女性は理想化され、様式化された物語の中で捉えられてきた。
対照的に、写真家 Sybille Mallmannの若い女性アーティストのポートレートでは、日々の美しさと現実を際立たせ、女性の日常生活から誠実さと深みを描写。
映画監督 Bette Gordonによる「Variety(邦題:バラエティ)」(1983)も女性が持つ欲望に焦点を当て、客体ではなく主体として女性主人公を描いた。
こうした当時のハリウッド映画とインディペンデント映画の対比に着目した「CHLOÉ」は、様式化とリアリティ、ファンタジーと現実といった両者の要素を自身のアイデンティティーの中に見出し、今コレクションの核として表現。
アイテムには軽やかな素材を用いながら、ビッグショルダーや角張ったデザインなどの80sの力強いシルエットを構築した。
鮮やかな色彩や華やかなプリントをベースに、センシュアリティと強さをあわせ持つ魅惑的な二面性が体現されている。
キャンペーンヴィジュアルでは、映画の強迫観念的な側面、Alfred Hitchcockにインスパイアされた暗示的で強い色彩感覚、めずらしいカメラアングルと構図を用いて、異なる2つの方法で女性像が表現された。
「CHLOÉ」が内包する、艶美な二面性。
ドラマティックな色彩とカメラアングルのコントラストに、惹き寄せられて。
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