2022年秋冬コレクションと2023年スプリングおよび春夏コレクションに続き、気候変動への解決策を探るメゾンの取り組みの第3章となる今コレクション。

クリエイティブ・ディレクター Gabriela Hearstは、気候変動で特に不当な被害を受けるのが女性であることや、女性の革新性や専門知識がその被害からの回復力を向上させていることを受け、環境問題とジェンダーの密接な関係にフィーチャーした。

今シーズンは、ルネサンス期とイタリアのバロック期を代表する画家 Artemisia Gentileschiの作品が持つ女性的なパワーを反映。

自らの絵画を通して女性の力の限界に対する認識を覆したArtemisiaの美学が、大胆でありながら柔らかいシルエットや、対照的なファブリックを使用した意外な組み合わせによって表現されている。

膝上丈のオフショルダードレスには、ナッパレザーを用いてルネサンスを現代的かつグラフィカルにアレンジ。

ベルスリーブのオーバーサイズトップスやドレス、トラックスーツには、Artemisiaが得意とする布の流れやドレープの表現を使用し、深みとドラマを与える色使いとコントラストを再現。

それらはすべて、ブラウン、キャラメル、コーヒーといった豊かな色彩のカラーブロックが施されたしなやかなレザーで仕上げられた。

さらに「CHLOÉ」は、水の使用量を最大80%削減した環境への負荷が少ない新しいデニムウォッシュを開発。

ライニングにシアリングを用いたロングコートの全身デニムのルックは、3色のインディゴカラーから成るパッチワークが特徴的なデザインとなった。

メゾンのシグネチャーであるブローダリー・アングレーズのスカラップは、より環境に優しいウールポインテルのニットスカートとセーターのセットの他、レザーのボンバージャケットとスカート、ホワイトリネンのドレスにあしらわれている。


環境保全に焦点を当てながら蘇えらせた、女性画家の精神。
「CHLOÉ」が提示する、環境とジェンダーの問題に目を向けて。



CHLOÉ
www.chloe.com