2026AW Collection Report|TANAKADAISUKE

2026AW Collection Report|TANAKADAISUKE

衝動を象徴する星の光

2026年秋冬、東京の空気に溶け込むモードの断片。
Lula Japan Webが、気鋭ブランドの感性を映した最新ルックをレポート。

今回は、ロココ調の意匠が彩る三越劇場で披露された「TANAKADAISUKE」の最新コレクション。

「おまじないをかけたようなお洋服で、自分のなかにいるまだ見ぬ自分と出会えますように」。

衣装制作や刺繍作家としての活動を経て、デザイナー 田中大資が2021年にスタートした「TANAKADAISUKE」。
2026年秋冬コレクションでは、ブランド設立5周年の節目を迎える。

今回のテーマに掲げたのは、「手の届かないはずの光に触れたい、知りたいという衝動」の象徴である「Hitting the Star」。
不完全さを自覚しながらも、あえて前進し衝突を選んでしまう心のありさまが描き出された。

コレクションでは星そのもののモチーフのみならず、砕け散る星屑のようなビジューや刺繍、「STAR」のロゴなど、さまざまな形の「Hitting the Star」が登場。
田中が「憧れつつ好きなもの」と語る通り、まばゆい光は憧れや願いであると同時に、Tシャツやフリースなどのカジュアルなアイテム、おもちゃのようなキッチュなディテールといった、デザイナーの原点を感じさせるアプローチからも表現された。

フェザーやレザー、ベロア、ファー、ニットなど秋冬らしい素材が豊かな表情を見せ、星の光が瞬く。

1ヶ月前からルックを当て込んだというモデルたちは、田中の「好き」な要素の1つである螺旋階段を進んでいく。
光へ向かい、それぞれが一段ずつ自分の物語を刻んでいくそのさまは、今コレクションに込められた想いと重なる。


まだ形のない自分自身に宿る熱。
装飾となって散らばる星の光が、前進する力を与える。



TANAKADAISUKE
tanakadaisuke.jp

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