コンテンポラリーアートにおける絵画と、現代ファッションにおけるオートクチュールには同じ意味があると考えるクリエイティブディレクターのPierpaolo Piccioli。

「VALENTINO」を中心に作り手のコミュニティを築きたいという衝動から、世代や背景、美学の異なる画家たちをアトリエに招き、ファッションとアートという相反する2つから現れる新しいアイデンティティーの対話に巻き込むことで、インスピレーションをドレスに投影した。

コレクションにリズムをもたらす、こうした実験的な変容のプロセスが今作のクチュールコードを要約。

鮮やかなカラー、無造作なドレープや動きがもたらすしなやかさ、ロング丈を重ねたスタイルやショート丈の彫刻的なスタイルが織り成すシルエット。
言葉では言い尽くせないほどのエフォートレスな軽やかさの中に、卓越したワークマンシップが溶け込んでいる。

ファッションが身体や動きと深い関係にある一方で、アートはいかなる制約からも完全に解放されたもの。

異なる目的を持った2つのクリエイションでありながら、新しいものを生み出すためのアトリエという場所においては互いに結びつき、情熱やアイデア、そして感動を、触れることのできるものに変換することが叶えられた。

互いの声に耳を傾けることで創造されたアイデアの数々。
健全な異質感を保ちつつ共存する、クリエイションの対話を楽しんで。



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