LOEWE × Fumiko Imano
ファッショナブルな歌舞伎の舞台へと変貌した、イサム・ノグチの庭園
日本人アーティスト fumiko imanoがKaia Gerberと自身をモデルに撮影した、「LOEWE」の2020年春夏パブリケーションをご紹介。
今作は、パリのユネスコ本部にあり、彫刻家のイサム・ノグチが設計を担当した「平和の庭園」が舞台。
世の喧騒から遠く離れた、瞑想的な静けさを感じられるように造られたこの庭園は、儀式的な要素や石の彫刻、禅を意識して小川や蓮の池沿いに配置された竹や梅、モクレンの木などを特徴としている。
撮影を担当したimanoは、中判フィルムを切り貼りして架空の双子を生み出すという、まるで魔法のようにエキセントリックな手法を用いるアーティスト。
今回はノグチの庭園を歌舞伎の舞台に見立て、モード界で注目を集めるアメリカのモデル Kaia Gerberと自身を被写体に、「LOEWE」2020年春夏ウィメンズコレクションの新たなストーリーを作り上げた。
歌舞伎は1日がかりの演目や精巧な衣装など、日常の世界からの逃避を目的としており、この庭園とコンセプトを同じくするもの。
スタイリストにBenjamin Bruno、ヘアスタイリストにSimone Mason、メイクアップアーティストにPat McGrathが迎えられ、imanoとその双子は勇猛さを誇張する歌舞伎の演出「荒事」の悪役に変身し、またKaiaは庭園が建設された時代を思わせるヘアスタイルで素朴なキャラクターを演じた。
フランスのデザインユニット M/M(Paris)が監修およびデザインを手掛けた布版の「Publication #30」は1冊1冊が手書きでナンバリングされた1200部のみの限定版で、デジタル版はiTunesよりダウンロードすることができる。
メゾンの最新コレクションと日本の伝統芸能の、大胆な融合。
ユニークなアイデアをノグチの庭園が泰然と包み込み、新たな美を宿す。
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