MUSIC | Skullcrusher
優しいフォークサウンドに宿る葛藤と意志
ロサンゼルスを拠点に活動するシンガーソングライター SkullcrusherのセカンドEP「Storm in Summer」をご紹介。
Skullcrusherは、ニューヨーク出身のHelen Ballentineによるソロプロジェクト。
大学でスタジオアートを学ぶためロサンゼルスに移り住み、卒業後から働いていたギャラリーでの仕事を辞め音楽を追求することを決意したBallentine。
その後、2019年に自身初となる楽曲「Places/Plans」を書き上げ、翌2020年にSecretly CanadianよりリリースしたファーストEP「Skullcrusher」がアメリカの音楽メディア Pitchforkにて7.1点を獲得し高い評価を得た。
前作のリリースを経て個人的な想いをリスナーと分かち合ったBallentineは、誤解や嫌われることへの不安を抱いていた。
「Storm in Summer」は、そんな彼女がパーソナルな事柄を多くの人と共有することの意味を自問自答し、自身の感情を手放す美しさを描いた作品。
また、収録曲「Song For Nick Drake」は、60s後半から70sにかけて活躍したイギリスのシンガー Nick Drakeの音楽と自身の関係性を歌ったもの。
音楽へのオマージュとして制作され、彼の言葉を通してしかソングライターを理解できない自分への反省の意が込められた楽曲となっている。