Peppermint Soda
60sに描かれた色彩豊かな少女たちの日常
フランス映画界における女性監督の先駆者 Diane Kurysのデビュー作「Peppermint Soda(邦題:ペパーミントソーダ)」4K 修復版が、12月13日(金)より渋谷ホワイトシネクイント他全国にて順次公開。
「Les enfants du siecle(邦題:年下のひと)」や「Bonjour Tristesse(邦題:サガン-悲しみよこんにちは-)」を手がけたDiane Kurys監督が、自身の少女時代の体験をもとに作り上げた長編デビュー作「Peppermint Soda」。
経験がまったくない中で自ら脚本を書き製作者として資金調達も行い制作された本作は、当時フランスで300万人を動員。
大ヒット作として鮮烈な輝きを放ち、1977年にルイ・デリュック賞を受賞した他、当時Francois Truffaut監督による「The 400 Blows(邦題:大人は判ってくれない)」の少女版とも評された。
そして今もなお⻘春映画の金字塔とされる伝説の本作が、47年の時を経て4K修復版で日本初公開される。
物語では、1963年のパリを舞台に、両親が離婚し厳しい母親と暮らす13歳のAnneと15歳のFrédériqueの1年間が描かれる。
パリ9区に実在するリセ・ジュール・フェリー校で撮影され、学生たちの友情やいざこざ、教師たちの醜悪な実態、親の苦悩や愛情といった日常風景が、コミカルかつ瑞々しいタッチで表現された。
本作は、2018年に製作40周年記念としてフランスとアメリカでデジタル修復版が公開されたことや、Wes Anderson監督の作品公開を記念した特集上映「ウェス・アンダーソンのフレンチ・コネクション」にてオープニング作品に選定されたことで、新たに注目を浴びることとなった。