Yurie Nagashima

Yurie Nagashima

時を繋ぐ眼差しと家族の物語

アーティスト 長島有里枝による写真展「SWISS⇄Kobe」が、THE BOOK ENDにて10月13日(月)まで開催中。

複数の視点から「女性」や「家族」について紐解く長島有里枝。

1999年にカリフォルニア芸術大学MFA写真専攻を修了し、 2001年には写真集「PASTIME PARADISE」で第26回木村伊兵衛写真賞を受賞。

また文筆家としても活動を行い、2010年には短編集「背中の記憶」で第26回講談社エッセイ賞を受賞した。

2010年に発表した作品集「SWISS」は、彼女が2007年にスイス西部のエスタバイエ・ル・ラックにあったVillage Nomadeのレジデンシープログラムに参加した際に撮影した写真と、滞在期間中に綴った日記、移動の際に使用した航空券や列車のチケットを織り交ぜ、スクラップブックのように収録したもの。

長島はスイスを訪れる少し前に、庭作りを熱心に行っていた亡き祖母が25年前に撮影していた花のカラー写真を収めた小さな箱を見つけ、祖母が植物へと注いでいた眼差しを感じると共に、時を経ても残る花を慈しむ心に驚かされたという。

そして祖母に想いを馳せながら、Village Nomadeで咲く植物と、一緒に連れ立ってきた息子、滞在中に過ごした室内の様子を撮影した。

本展では、「SWISS」の中から8点の作品と、現在では入手が難しい長島の著作が展示される。


「家族」の核心を、静謐に紡ぐ作品群。
時を超えて連なる写真に、心をほぐされて。



THE BOOK END
080-7007-6949



【Yurie Nagashima “SWISS⇄Kobe”】
DATE:10月13日(月)まで開催中
※火曜、水曜定休
TIME:11:00am~6:00pm
PLACE:THE BOOK END
ADDRESS:兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング302
ADMISSION FREE
WEBSITE:the-book-end.com/

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