Keisuke Kitamura
写真が紡ぐ胎内の記憶
写真家 北村圭介の個展「-14.1°C」が、Shibuya Hikarie 8/CUBE1,2,3にて10月23日(日)まで開催中。
1987年生まれ、群馬県出身の北村圭介は、余韻を残す幻想的な世界観を特徴とし、雑誌や広告などで幅広く活躍。
スタジオエビスへの勤務後、横浪修への師事を経て2014年に独立し、これまでに「-14.1°C」や「imitation」といった写真集を出版してきた。
今展では「胎内の時間」をテーマに据え、自身の子どもを被写体に撮影した作品群を展示する。
胎内は誰もがそこにいたにもかかわらず、思い出すことも、戻ることもできない未知の空間。
2018年に子どもが生まれた北村は、子どもを撮り続けるにつれ、対峙している時間に胎内の中にいるかのような錯覚を覚えたという。
彼の写真は無防備な人間の子の存在を通じ、肉眼では見ることのできないその場所へと引き戻す。
北村は今作について、次のように言葉を綴った。
「0 歳の子どもの写真を撮っている時に、自分が胎内の中にいるような空間になっていると、錯覚したことから始まりました。人間の子どもは他の動物に比べ1年早く生まれるそうで、0歳の子どもと対峙することによって、母親の胎内にいる時間が見えると思いました」
母親のお腹で過ごした、始まりの時間。
記憶には残らない、清く神秘に満ちた空間に還って。
KEISUKE KITAMURA
kitamurakeisuke.com
【Keisuke Kitamura “-14.1°C”】
DATE:10月23日(日)まで開催中
TIME:11:00am~8:00pm
※最終日は6:00pmまで
PLACE:Shibuya Hikarie 8/CUBE 1, 2, 3
ADDRESS:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.hikarie8.com