Edward Gorey

Top Photo:エドワード・ゴーリー『音叉』挿絵・原画、1983年 ©2022 The Edward Gorey Charitable Trust

Edward Gorey

神秘の世界と出会う絵本の旅

絵本作家 Edward Goreyの展覧会「エドワード・ゴーリーを巡る旅」が、横須賀美術館にて9月1日(日)まで開催中。

エドワード・ゴーリー『不幸な子供』挿絵・原画、1959年 ©2022 The Edward Gorey Charitable Trust

不思議な世界観とモノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンを持つアメリカの絵本作家 Edward Gorey。
近年、日本でも「The Doubtful Guest(うろんな客)」や「The Hapless Child(不幸な子供)」などの絵本によって注目を集めている。

また自身がテキストとイラストの両方を手がけた主著の他、挿絵、舞台や衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターなどにおいても多彩な才能を発揮した。

エドワード・ゴーリー『蒼い時』挿絵・草稿、1974年 ©2022 The Edward Gorey Charitable Trust

本展は、Goreyの終の棲家に作られた記念館 ゴーリーハウスで開催されてきた企画展から、「子ども」、「不思議な生き物」、「舞台芸術」などのテーマを軸に、約250点の作品と資料で再構成したもの。
「The Doubtful Guest」や「The Hapless Child」といった日本語版も発行されている作品から、「The Beastly Baby(恐るべき赤ん坊)」や「The Chinese Obelisks(中国風オベリスク)」など日本未刊行の絵本まで、15タイトル以上の絵本の原画を公開する。

また、Goreyはニューヨーク・シティ・バレエ団(NYCB)をこよなく愛し、1956年頃から振付師のGeorge Balanchineが亡くなるまで、ほとんどすべての公演を見たと言われる。
本展ではそんな彼が担当した広告や商品デザイン、ミュージカル劇の舞台衣装や装置、テレビ番組のオープニングアニメーションの原画やリーフレットも紹介される。

さらに、彼の幼い頃の絵、文学に目覚めた少年期に描いたとされる手紙やテキストを伴った絵、起承転結のない不気味な雰囲気を漂わせる骨ばった手の連作などからは、作家の子ども時代を振り返ることができる。

エドワード・ゴーリー『音叉』挿絵・原画、1983年 ©2022 The Edward Gorey Charitable Trust

達観した死生観を持つ、謎めいた絵本作品。
東海岸に残る邸宅に遺されたGoreyの世界に迷い込んで。



YOKOSUKA CALL CENTER
046-822-4000



【Journey to the World of Edward Gorey】
DATE:9月1日(日)まで開催中
TIME:10:00am~6:00pm
PLACE:横須賀美術館
ADDRESS:神奈川県横須賀市鴨居4-1
ADMISSION:一般 ¥1,300、高校生・大学生・65歳以上 ¥1,100
※中学生以下無料
WEBSITE:www.yokosuka-moa.jp/archive/exhibition/2024/20240706-852

SHARE