Rikako Nagashima

Rikako Nagashima

母親になって見え始めた社会のグラデーション

グラフィックデザイナー 長嶋りかこの書籍「色と形のずっと手前で」が発売中。
あわせて同タイトルを冠した展覧会が、POSTにて8月4日(日)まで開催されている。


2003年に武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科を卒業した、1980年生まれの長嶋りかこ。
デザイン事務所 village® を設立し、アイデンティティーデザインやサイン計画、ブックデザイン、空間構成など、グラフィックデザインを基軸にしながら活動している。

書籍「色と形のずっと手前で」は、長嶋が妊娠、出産、育児を機に書き留めてきたメモを元に綴られた1冊。

「グラフィックデザイナーが母になったら、色と形に辿りつかない日々が始まった」という言葉で表現された、目の前に立ちはだかる仕事と育児の両立という壁、人々の暮らしと地続きであるはずのデザインの仕事と現実の家事・育児の相性の悪さ。
子どもを通して見ている世界と仕事を通して見えている世界を行き交う中で、資本主義のレース、止まらぬ環境破壊、ジェンダー不平等が姿を現した作家自身の体験から言葉が紡がれた。

同タイトルの展覧会では今作の販売と、書籍の内容を元に構成されたインスタレーションを文章と共に鑑賞することができる。


母親になって目の当たりにした社会の現実と、子どもに手を引かれて見えた景色。
作家が綴るありのままの言葉に、さまざまな想いを重ねて。



POST
03-3713-8670



【Rikako Nagashima “色と形のずっと手前で”】
DATE:8月4日(日)まで開催中
※月曜定休
TIME:11:00am~7:00pm
PLACE:POST
ADDRESS:東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
ADMISSION FREE
WEBSITE:post-books.info/news/2024/7/19/exhibition-rikako-nagashima

【Rikako Nagashima “色と形のずっと手前で”(Book)】
PRICE:¥2,530
AVAILABLE TO BUY FROM:villager.theshop.jp/items/87231327

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