Natsumi Seo / Takuroh Toyama
詩と写真で紡がれた、震災後の風景
アーティスト・詩人の瀬尾夏美と写真家 トヤマタクロウによる写真詩集「New Habitations: from North to East 11 years after 3.11」が発売中。
またこれを記念した展覧会が、福岡の本屋青旗にて7月28日(日)まで開催されている。
1988年に東京都で生まれた瀬尾夏美は、東日本大震災をきっかけに災禍とアートを表現してきたアーティスト。
震災後に岩手県陸前高田市に移住し、映像作家の小森はるかと共同制作を行ってきた。
著書に「あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる」や「二重のまち/交代地のうた」などがあり、土地や人々の言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章を作る。
トヤマタクロウは2010年頃より個人的な出来事の記録のために写真撮影を始め、作品展示や、「Sight」、「DEVENIER」といった写真集の制作を行ってきた。
そんな2人による今作「New Habitations: from North to East 11 years after 3.11」は、東日本大震災から11年後の被災地を写し、それまでの時間を言葉にした写真詩集。
被災地がどう復興していったのか。どう日常が戻ってきたのか、戻らなかったのか。
対象から一定の距離を取る旅人の視点で撮られたトヤマの写真に、11年をかけて瀬尾が聞いてきた土地の声が編み込まれた。
展覧会は、未収録写真を含む「どこにでもありそうな風景」と共に、詩のスナップ写真を展示することを通してその場所らしさについて考える内容となっている。
複雑に折り重なった復興と日常によって立ち現れた、新しい風景。
現在と過去が交差するその景色に、祈りを込めて。
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【Natsumi Seo / Takuroh Toyama “New Habitations: from North to East 11 years after 3.11 in Fukuoka”】
DATE:7月28日(日)まで開催中
※水曜定休
TIME:12:00pm~7:00pm
PLACE:本屋青旗
ADDRESS:福岡県福岡市中央区薬院3-7-15 2階
ADMISSION FREE
WEBSITE:aohatabooks.com/blogs/exhibition/newhabitations
【“New Habitations:from North to East 11 years after 3.11” by Natsumi Seo / Takuroh Toyama】
PRICE:¥6,050
AVAILABLE TO BUY FROM:aohatabooks.com/products/new-habitations-from-north-to-east-11-years-after-3-11